ものづくり補助金平成24年度栃木県

光合成細菌の大量生産システムの開発と機能性食品開発事業

有限会社大地

この事例のポイント

  • 光合成細菌の生産で温度や水分の管理に手間がかかり、作業の効率が低い。
  • 光合成細菌の大量生産に向けて生産設備を設計し、温度保持のための設計を行い、水分の自動供給を付けて培養室の出入りを少なくした。
  • 光合成細菌の培養槽内の温度変化を±5度以内に抑えられるようになり、生菌数の目標値を約3日で達成できる安定した大量生産の仕組みができた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社大地
所在地栃木県 小山市
業種食料品製造業
技術分野金属プレス加工
従業員数5人
資本金1,000万円
設立1984年

事業の背景

同社は光合成細菌を生物肥料として使い、加工用や料理提供用の農産物を生産している。栃木県の名産である夕顔の実を使ったかんぴょう粉末の商品化にも成功し、派生商品の開発も行っている。光合成細菌は栄養価が高く、栄養補助食品や食料援助、災害時の栄養補給、高齢者向け食品の素材として期待されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力光合成細菌の生産で温度や水分の管理に手間がかかり、作業の効率が低い。
  • 品質・精度培養槽内の温度が変動しやすく、光合成細菌を安定して大量に培養することが難しい。
  • 新製品・新技術光合成細菌は粉末化されておらず、食品加工の原材料として扱いにくい。

やったこと

光合成細菌の大量生産に向けて生産設備を設計し、温度保持のための設計を行い、水分の自動供給を付けて培養室の出入りを少なくした。日差しが強い場合に備えて遮光できるようにし、作業の手間を減らすことができた。温度保持機能付きの培養槽に水分と培養液の添加装置を取り付け、空間温度調節ユニットで環境温度を管理し、遮光カーテンで光量を調節できるようにした。その結果、培養槽内の光合成細菌の温度変化は±5度以内に収まった。温度を恒温制御して安定培養を図り、生菌数1010以上の濃度を安定培養と定義したところ、実際には3日程度で目標数値に達した。光合成細菌を乾燥させて粉末に加工し、その粉末を使って料理を試作した。

  • その他温度保持機能付き培養槽水分・培養液の添加装置空間温度調節ユニット遮光カーテン
  • 加工機乾燥・粉末化装置

新しい製品・サービス:光合成細菌粉末を使った機能性食品

事業の効果

光合成細菌の培養槽内の温度変化を±5度以内に抑えられるようになり、生菌数の目標値を約3日で達成できる安定した大量生産の仕組みができた。試作した料理では味や色の違いは分からないレベルであり、栄養成分は増加傾向にあった。光合成細菌は太陽と水の自然エネルギーで増殖するため生産コストを低く抑えられ、収益性や価格面での優位性が期待される。この仕組みを活かして、機能性食品の販売を介護施設や食品加工業者から始め、5年後には一般消費者向けのネット販売へ広げる計画である。

今後の展望

1年目は近隣の介護施設や老人ホーム、食品加工業者に販売し、5年後には一般消費者にネットで販売する。サプリメントなどの健康食品業界への原料供給も含めて展開し、高付加価値食品として新たな市場の獲得を目指す。

  • 目標:機能性食品の生産数 3個→50,000個

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。