ものづくり補助金平成24年度群馬県

大型真空断熱容器(100㍑以上)製作のための技術開発と、その技術を用いた応用製品の試作開発

株式会社大道産業

成果真空断熱の効果の維持期間 50年→100年

この事例のポイント

  • 大型の円筒容器は直径が大きくなると大気圧で変形しやすく、真円加工精度が不十分だと真空層を維持できない。
  • 食品工業向けに、100と200の大型真空断熱容器の試作を行った。
  • 真空断熱の効果の維持期間 50年→100年。大気圧で変形しない100と200の真空断熱容器を安定して製作できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社大道産業
所在地群馬県 群馬県前橋市
業種生産用機械器具製造業
技術分野鍛造
従業員数24人
資本金2,000万円
設立1957年

事業の背景

日本ではエネルギーの供給が逼迫しており、エネルギーをより効率よく使うことが課題となっている。食品工業でも調理過程の熱の多くが外部に放出されており、断熱性の高い真空断熱容器を使えば大きな省エネ効果が見込める。当社は中小の食品工場を主な取引先としており、各事業所はエネルギーコストへの意識が非常に高い。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度大型の円筒容器は直径が大きくなると大気圧で変形しやすく、真円加工精度が不十分だと真空層を維持できない。
  • 品質・精度溶接箇所に微細な穴ができることが多く、穴があれば検知して再溶接しなければならない。
  • 新製品・新技術大型容器を均一に加熱ベーキングして、真空層に付着した水分や油分を取り除く技術が必要だった。

やったこと

食品工業向けに、100と200の大型真空断熱容器の試作を行った。真円加工精度の高いベンディングローラーを導入し、自前設備を改造して安価な補強方法も実現することで、大型容器の変形を防いだ。溶接の微細な穴を検知するため、高精度なヘリウムリークディテクターを導入した。リークディテクターによる検査の前後で容器を加熱するため、試作用加熱炉を作成して用いた。

新しい製品・サービス:大型真空断熱容器(100、200)

事業の効果

  • 真空断熱の効果の維持期間 50年→100年

大気圧で変形しない100と200の真空断熱容器を安定して製作できるようになった。リークディテクターの導入により、真空断熱性能を長期間維持できる高精度な漏れ検知が可能になった。試作品は水を使った保温試験で、開始時95度から24時間後の温度低下が約32度、1時間あたり平均1.3度と当初の期待値に近い断熱性能を示した。通常の容器と比べて1日8時間の使用で年間25万円ほどの省エネが可能で、購入代金は3年程度で回収できる価格設定を目指している。

今後の展望

販売は、まず直接販売を約2年行い、その後はルート販売に切り替える予定である。用途開発やアプリケーション開発、ノウハウの確立を終えた段階で販売チャネルを随時増やす考えである。初期の販路開拓として東京ビッグサイトなどの展示会に積極的に出展し、医療薬品や化学プラントなど他分野のニーズも長期的に調査する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。