ものづくり補助金平成24年度群馬県

IT化による特殊金襴織物の小ロット、多品種化に対応するための、製造工程の確立。

株式会社上山織物

成果製型コストの80%低減

この事例のポイント

  • 小ロット・多品種の注文に対応するための製造工程の確立が必要だった。
  • 織物デザインシステムを導入し、PC上の汎用ソフトで作成したデータを織物の型に変換できるようにして、製型を内製化した。
  • 製型コストの80%低減。製型の内製化と工程削減により製型コストが大幅に下がり、リードタイムも大きく短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社上山織物
所在地群馬県 桐生市
業種繊維工業
技術分野繊維加工
従業員数23人
資本金1,000万円
設立1979年

事業の背景

御守を取り扱う寺社は全国の寺社のうち1割にも満たないといわれ、コストの問題から御守製造業者が小ロットの注文に対応できていなかった。一方で市場自体は景気動向に左右されにくく安定しているとされる。既存顧客からも小ロット・多品種化への要望が強かった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能小ロット・多品種の注文に対応するための製造工程の確立が必要だった。
  • コスト・採算織物の製型代は固定費のため、ロットが小さくなるほど製型コストの比重が大きくなる。
  • 生産能力複雑な柄織では柄交換の手作業で設備の停止が頻発し、生産性が低下していた。

やったこと

織物デザインシステムを導入し、PC上の汎用ソフトで作成したデータを織物の型に変換できるようにして、製型を内製化した。従来は手書きのデザイン図を外注先で製型データ化していた。大容量の製型データを直接織ることができ、柄交換をコントロールBOXで行える新たな織機を導入した。異なる柄を1つに組み合わせた製型データを試作し、柄交換時のロスを削減した。

  • ソフト織物デザインシステム
  • 加工機製型データを直接織ることが可能な織機

事業の効果

  • 製型コストの80%低減
  • 製型費を1/6以下に低減
  • 小ロットの注文でも販売価格を従来の3割程度下げることが可能

製型の内製化と工程削減により製型コストが大幅に下がり、リードタイムも大きく短縮された。これにより小ロットの生産でも収益を確保できる生産体制を確立した。小ロットでの注文にも対応でき、既存顧客の要望に応えられるようになった。

今後の展望

今後は、これまで御守を取り扱っていなかった小規模寺社や、御守の取扱いはないが参拝者の多い寺社への販路開拓を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。