ものづくり補助金平成24年度群馬県

水産物等の高品質生鮮流通を可能にする全自動製氷システムの開発

株式会社MARSCompany

この事例のポイント

  • 製氷装置で作った雪状の氷を最後に箱へ詰める工程が手作業で、作業性と生産性に課題があった。
  • 油圧装置等で雪状水を自動的にタンクへ挿入し、攪拌しながらスクリューコンベアで定量を投入できる機能を持つ自動搬送装置を試作開発した。
  • 製氷から搬送までの工程を全自動化し、手作業による箱詰めや水の投入を不要にしたことで、作業時間が大幅に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社MARSCompany
所在地群馬県 群馬県高崎市
業種電気機械器具製造業
技術分野冷凍空調
従業員数6人
資本金3,500万円
設立2006年

事業の背景

一般的な水産物の流通では、水道水または地下水を原水とした温度0℃・塩分濃度0%の「水氷」が使われている。当社は温度-1℃・塩分濃度1%の空気を含んだ雪状の「塩水氷」の製造方法を確立し、水産物の高度生鮮物流を支える技術として高い評価を得てきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能製氷装置で作った雪状の氷を最後に箱へ詰める工程が手作業で、作業性と生産性に課題があった。
  • 生産能力既存の製氷装置には搬送システムがなく、作業者がスコップ等で保管用タンクや発泡スチロール箱へ手作業で水を投入していた。

やったこと

油圧装置等で雪状水を自動的にタンクへ挿入し、攪拌しながらスクリューコンベアで定量を投入できる機能を持つ自動搬送装置を試作開発した。製氷時に水漏れが生じないようパッキンの材質・形状を検討し、雪状水の構成部品への付着・融雪・塩害を考慮した設計を行った。排水処理装置の設計とメンテナンス性を考慮して省スペース化を図り、構造を十分に検討した。完成した装置は製氷完了後の脱水を油圧システムによる横方向への押し出しで自動的に行う方式を採用し、天井高の低い場所への設置を可能にした。ホッパーからスクリューコンベアへの自動搬送により、保管用タンクや発泡スチロール箱への移送時間を大幅に短縮した。

新しい製品・サービス:雪状水の自動搬送装置

事業の効果

製氷から搬送までの工程を全自動化し、手作業による箱詰めや水の投入を不要にしたことで、作業時間が大幅に短縮された。天井高の低い場所にも設置できるようになり、設置の自由度が高まった。塩水氷による鮮度保持と合わせ、鮮魚の高付加価値化につながる効果が見込まれる。

今後の展望

今回の自動搬送装置により、作業性の悪さから導入を見送っていた顧客からの需要が期待される。今後は港湾をはじめとした大規模施設へのニーズに応えるため、大型装置の拡販に努めていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。