ものづくり補助金平成24年度千葉県

レーザー加工装置を導入した板金製品生産プロセス革新による事業拡大

有限会社保坂プレス工業

成果R形状部の加工時間が1/2となった。

この事例のポイント

  • 建築現場の施工日程短縮に伴い、建材板金の短納期化が求められている。
  • 2014年1月から4月にかけてレーザー加工装置を設置し、CAD/CAMシステムのネットワークを構築するため、アマダと共にレーザー加工機本体のプログラム設定を行った。
  • R形状部の加工時間が1/2となった。レーザー加工生産ライン新設により、板金生産ブランク工程の多品種対応化、短納期化、コストダウンに取り組んだ。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社保坂プレス工業
所在地千葉県 市原市
業種金属製品製造業
技術分野鋳造
従業員数11人
資本金1,000万円
設立1966年

事業の背景

主に建材用板金の製造販売を行っており、得意分野は建材板金加工である。建築現場での施工日程短縮により、短納期化とコストダウンが強く求められている。2013年度の売上高は1億1,100万円であった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程建築現場の施工日程短縮に伴い、建材板金の短納期化が求められている。
  • コスト・採算建材板金に対して更なるコストダウンが求められている。
  • 新製品・新技術板金生産ブランク工程で多品種に対応できないことが課題となっている。

やったこと

2014年1月から4月にかけてレーザー加工装置を設置し、CAD/CAMシステムのネットワークを構築するため、アマダと共にレーザー加工機本体のプログラム設定を行った。レーザー CAM、CAD加工データ作成およびレーザー加工装置のオペレーター技術習得のため、アマダスクールを受講した。従来の既存プレスラインに加え、複雑形状製品を加工するレーザー新設ラインを稼働させた。アルミ製防犯カメラケースの試作では、顧客との打合せで試作品を改良しながら数回提供し、顧客要求品質まで達成して受注に結び付けた。ステンレス薄板の試作ではクリーンカットを試したが、アプローチポイント裏面に小さな焦げ跡が出るためヤスリ掛けで対応している。

新しい製品・サービス:アルミ製防犯カメラケース、ステンレス製のオリジナル商品(釣り竿受け、花瓶、陶器台、壁掛けフックデザインプレート)、スチール厚板製品の建材用部品

事業の効果

  • R形状部の加工時間が1/2となった。
  • ネスティング効果で板材歩留は15%向上した。
  • 設備の無人化稼働によりトータルコストは20%削減となった。
  • コスト合計 5,810円/枚→4,650円/枚

レーザー加工生産ライン新設により、板金生産ブランク工程の多品種対応化、短納期化、コストダウンに取り組んだ。複雑形状ではサンダー仕上工程が不要となり、加工時間が1/2となった。ネスティング効果で板材歩留は15%向上し、設備の無人化稼働によりトータルコストは削減された。一方、アルミ製防犯カメラケースは溶接部の強度不足で約10%のクレームが発生し、再製作のため収益は0となった。

今後の展望

レーザー加工で付加価値を生む建材製品、精密板金市場向けの産業用部品、オリジナル商品の3本柱で事業を展開する。レーザー加工機のカタログ性能を引き出すにはデータ蓄積とノウハウが必要なため、今後2年間は試作を繰り返し、受注できる板種・板厚・加工精度を見極める。

事業者の声

新しい技術の導入により、新たな取引も生まれ今後に期待したいと思います。

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。