研削加工の生産性向上による5φ以下の極細パンチ市場への本格参入
自動機の開発により24時間完全無人化を実現し、休日も含めた連続稼働を可能にした。
株式会社太田工業所
成果導入により、各工程で専任で要していた人員をそれまでの3分の2程度の人員へと省人化を果たした。
| 事業者名 | 株式会社太田工業所 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県 豊明市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1953年 |
太田工業所は昭和28年設立のパイプ加工業者で、鉄道車両用の握り棒やつり手棒などの部品、建材、建築機械用部品などを手がけている。丸パイプの加工技術に定評があり、車両メーカーや建材メーカーとの直接取引で強い関係を築いてきた。平成18年より竹中克明社長が率い、同23年以降は10年連続で売上を伸ばしている。近年の鉄道車両では丸みを帯びた3次元構造の部品が多く使われるようになった。
抱えていた課題
やったこと
平成26年度補正ものづくり・商業・サービス革新補助金を活用し、三菱電機の炭酸ガスレーザー加工機を導入した。仕入れ時に数メートルある直線状のステンレスやアルミニウム製パイプを、鉄道車両製品ごとの必要な長さに合わせて3次元切断し、穴開けと端面加工を同時に進められるようにした。従来は工程ごとに熟練職人が手作業で分業していた作業を、レーザー加工機による一連の工程に置き換えた。
| 加工機 | 炭酸ガスレーザー加工機(三菱電機製) |
|---|
レーザー加工機の導入により、切断・穴開け・端面加工を同時に進められるようになり、各工程の専任人員を従来の3分の2程度に省人化できた。比較的操作が容易な機械のため若手社員の即戦力化にもつながり、競争力の維持・強化に寄与している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
昭和28年設立で丸パイプ加工に定評があり、鉄道車両部品の受注を10年連続増収で積み上げてきた過去の取組との一貫性が読み取れる。
鉄道車両の座席仕切りパイプが3次元化していることや、顧客との直接取引による強い関係が書かれるが、競争優位の定量的根拠は薄い。
熟練技術者の世代交代や受注増、3D形状の複雑化という課題を挙げ、レーザー加工機導入で工程を同時進行させる解決策が具体的に示されている。
令和8年4月期に売上高を現在の倍の約7億5000万円に引き上げる目標と、各工程の人員を3分の2程度に省人化した実績が示されている。
従業員20人で若手社員の即戦力化に言及するが、補助事業を遂行する事務処理体制や専任の管理体制は書かれていない。
鉄道車両の握り棒や仕切りパイプなど顧客ターゲットは明確だが、ニーズの裏付けや選ばれる理由の整理は限定的である。
約8億円を投じて4年後をめどに豊明市の工業団地へ本社と工場を移転し、敷地・建屋を倍増させるスケジュールと理由が書かれている。
移転に約8億円を投じる計画はあるが、資金調達の方法や金融機関からの調達見込みは公開されている事例からは読み取れません。
丸パイプの精緻加工に定評があると書かれ、3次元パイプ加工の高度化に挑む点は読み取れるが、市場の希少性を示す記述は薄い。
鉄道車両や建材など社会インフラに携わる製品が多いと述べられ、社会的意義はうかがえるが、波及効果や雇用創出の数値は書かれていない。
3人分の仕事を同時進行でき、各工程の人員を3分の2程度に省人化した効果は書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。
炭酸ガスレーザー加工機で3次元切断や穴開けを同時進行させる点は技術革新だが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
介護用品などの新規事業が成長しつつあると書かれ、成長分野への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。
愛知県豊明市で事業を拡大し工場移転を計画していると書かれ、地域での事業展開はうかがえるが、地域特性を活かした付加価値創出の記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
令和8年4月期に売上高を現在の倍にあたる約7億5000万円へ引き上げる計画である。鉄道車両以外の介護用品などの新規事業を伸ばすほか、約8億円を投じて4年後をめどに豊明市内の工業団地へ本社と工場を移転し、敷地面積・建屋面積を倍増させる構想がある。
パイプを切る、穴を開ける、バリを取るといった、『3人分の仕事』を一挙に同時進行できるようになった
公式の事例集より(原文のまま)
自動機の開発により24時間完全無人化を実現し、休日も含めた連続稼働を可能にした。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分