ものづくり補助金平成24年度千葉県

バレルめっき工程の改造およびめっき条件の最適化

福井電化工業株式会社

この事例のポイント

  • バレルが長年の使用で変形し、めっき素材が蓋などに挟まって混合不良が起き、不良品率が上昇していた。
  • バレルの変形による挟まり不良を防ぐため、長期間にわたり変形の少ないC社製バレルに更新した。
  • 新しいバレルの導入により、挟まり不良が発生しなくなり、不良品発生率はゼロになった。

事業者のプロフィール

事業者名福井電化工業株式会社
所在地千葉県 市川市
業種金属製品製造業
技術分野切削加工
従業員数45人
資本金6,500万円
設立1947年

事業の背景

当社は各種バレルめっき、アルマイト、塗装などを手がける金属表面処理加工業者で、2014年度の売上高は5億4,500万円である。黒色金属アレルギー対策のめっきとして、コバルト・錫合金めっきという固有技術を持つ。この合金めっきは量産で安定させるのが難しく、今後も伸びが期待される分野である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度バレルが長年の使用で変形し、めっき素材が蓋などに挟まって混合不良が起き、不良品率が上昇していた。
  • 品質・精度コバルト・錫合金めっきは管理精度が高く求められるが、最適なめっき条件が確立されていなかった。
  • コスト・採算不良品の増加により、選別、再めっき、廃水処理などのコストがかかっていた。
  • コスト・採算めっき条件が多く、金属塩や薬品、電力などの原材料の使用量が多かった。
  • 納期・工程不良や条件の不安定さから納期遅れが生じていた。

やったこと

バレルの変形による挟まり不良を防ぐため、長期間にわたり変形の少ないC社製バレルに更新した。更新前には国内外の複数社の製品を長期間比較検討した。最適めっき条件の確立では、まずハルセル試験で通常条件を把握し数値化した後、実機に合わせて条件を最適化した。直交表を用いて現実的に変えられない条件を除き、4要因(各3水準)を割り付けて18回の実験を行った。評価は熟練者による5段階評価で、A〜Eの5特性と総合評価を求めた。重回帰分析で要因別の影響度と要因効果を可視化し、要因AとDは現状条件が良いと確認した。

事業の効果

新しいバレルの導入により、挟まり不良が発生しなくなり、不良品発生率はゼロになった。見込みでは不良品発生率は8割以上低下するとされている。めっき条件の改善により製品の品質が安定し、製品クレームもほぼゼロになった。また、色彩やつやも安定し、原材料や電力などの使用量削減とコスト削減につながった。

今後の展望

更新したバレルの変形は今後問題になりうるが、C社製バレルの実績から今後5年以上は挟まり不良の低位安定状態を確保できると推定される。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。