ものづくり補助金平成24年度東京都

真空を用いた放電試験装置の試作開発

株式会社電子制御国際

この事例のポイント

  • エアコンモータの試験に時間を要しており、生産の効率を上げる必要がある。
  • 目標真空圧まで10秒程度で到達するため、真空用空気圧回路の動特性シミュレーションを行い、真空ポンプや電磁弁などの空圧機器の仕様条件を抽出して最適な回路を構成した。
  • 試作品は試験時間の短縮と生産効率の向上を目指して開発された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社電子制御国際
所在地東京都 羽村市
業種生産用機械器具製造業
技術分野真空
従業員数27人
資本金5,000万円
設立1969年

事業の背景

家電業界では省エネのためにエアコンや冷蔵庫にインバータ技術が普及している。それに伴い、モータには従来より高い品質と寿命が求められている。従来より高いレベルの試験を短時間で行いたいという要求が年々高まっている。一方で、試験期間が短く生産ラインで使える真空放電試験装置を製造・販売するメーカーは存在せず、競合がいない状況である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力エアコンモータの試験に時間を要しており、生産の効率を上げる必要がある。
  • コスト・採算試験時間が短く低価格な試験装置が求められているが、現状ではそのような装置がない。
  • 品質・精度真空中での高電圧印加時に放射される電磁波ノイズへの対策が必要である。

やったこと

目標真空圧まで10秒程度で到達するため、真空用空気圧回路の動特性シミュレーションを行い、真空ポンプや電磁弁などの空圧機器の仕様条件を抽出して最適な回路を構成した。組込みソフトウェアの制御シミュレーションも行い、2台の真空チャンバを目標時間内で作動させる効率的な制御フローとソフトウェアを設計した。真空チャンバのEMC特性シミュレーションにより、高電圧印加時の電磁波ノイズを遮蔽する材質と構造を検討した。これらの結果を設計に反映して放電試験装置の試作品を開発した。真空チャンバの加工、筐体の加工、電気配線はそれぞれ地域の協力会社に委託した。並行して販路開拓とマーケティングのコーディネートを外部団体に依頼した。

新しい製品・サービス:エアコンモータ用の真空放電試験装置

事業の効果

試作品は試験時間の短縮と生産効率の向上を目指して開発された。ユーザーインターフェースの改善を今後の追加開発として進める予定である。国内外のエアコン用コンプレッサモータの潜在需要に対して販売を広げる計画である。家電メーカーや自動車分野への新規取引も見込んでいる。

今後の展望

エアコン用コンプレッサモータの市場は年産9,000万台以上と推計され、その約80%の7,200万台程度が潜在需要とみられる。国内に加えて中国・韓国・インドなどの海外市場の獲得を目指す。開発費用は約2年で回収でき、その後も収益は向上すると見込まれる。5年以内に少なくとも1分野で新市場への進出を果たしたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。