回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社ミズノマシナリー
| 事業者名 | 株式会社ミズノマシナリー |
|---|---|
| 所在地 | 富山県 富山市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 47人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1963年 |
当社は昭和38年創業の切削加工メーカーで、アルミを使った高精度部品と油圧機器部品の製造を主力とする。油圧機器部品では主に建設機械向けにカートリッジバルブの2~4ミリほどの精密旋削加工を手掛けている。建設機械は国内で東日本大震災の復興事業や平成32年の東京五輪関連事業などで需要が増え、海外向けでも大気汚染対策機種や低燃費型機種の出荷が好調で、部品も受注増が予想されていた。
抱えていた課題
やったこと
製造工程が複雑かつ多い製品3点について工程を見直し、熟練職人が手作業で行っていた工程などを集約して約3割の工程を削減した。導入した「ガントリーロボット付き複合NC旋盤」により、従来は別々に行っていた旋盤工程とマシニングセンタ工程が1台でできるようになり、各工程で機械を止めて工作物を取り出し再度取り付ける必要がなくなった。ロボットが工作物の取り付け、加工、取り外し、検査を自動で行い、手作業をなくして無人自動化を進めた。新たな製造工程の構築に伴い、複合加工機用NCの製作、治具製作、長時間の無人自動稼働に耐える工夫も行った。
| 加工機 | ガントリーロボット付き複合NC旋盤 |
|---|
製造工程を見直して複数工程を集約した製品3点は、リードタイムが30%短縮した。長時間の無人自動稼働により従業員の残業時間も削減された。ロボットによる自動化で人手より素早く正確に作業が進み、品質が安定し加工精度のばらつきも抑えられるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
顧客の建設機械メーカーからの注文増に対応する油圧部品事業の延長として工程改善を行っており、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明記は薄い。
建設機械の需要増や東京五輪関連事業、カートリッジバルブの2~4ミリ精密旋削という強みが具体的に書かれ、競争優位性との結びつきが読み取れる。
受注増に納期が間に合わず断る状況が課題とされ、工程を約3割削減しリードタイム30%短縮、納期据え置きで1.2~3倍の生産増に対応する数字つきの計画である。
リードタイム30%短縮や約3割の工程削減など目標と成果が数字で示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
技術者育成のための社内ものづくりコンテストや技術者一人ひとりが工具選びから完成まで担う体制は読み取れるが、補助事業の遂行体制の具体は薄い。
半導体・医療・鉄道・航空機関連など顧客分野と、建設機械向け油圧部品の高精度加工という価値・選ばれる理由が具体的に書かれている。
今後の展望として残る技術的課題への一層の効率化や他部品への順次反映が書かれているが、スケジュールや課題解決方法は具体性が薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
高精度部品加工や航空宇宙品質の認証取得などの強みは書かれているが、分野の普及度や高付加価値化の水準を示す記述は限定的。
東京五輪や復興事業による建設機械需要の増加が書かれ、部品受注増への対応が地域の需要に関わるが、波及効果や雇用創出の記述は薄い。
リードタイム30%短縮、残業時間の削減、無人自動稼働による生産性向上が数字や事実で示され、費用対効果の方向性は読み取れる。
ガントリーロボットによる無人自動化や複合加工機の導入が書かれるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は記述が薄い。
航空機関連や半導体・医療など成長分野への言及はあるが、日本経済の構造転換に資する記述は明示されていない。
富山県の中小企業として表彰を受けた点や地元の雇用に触れるが、地域の特性を活かした成長牽引の記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
各製品とも加工工程をはじめとする生産面の技術的課題は残っており、一層の効率化に取り組む。納期はそのままで現在の1.2~3倍程度の生産量増加を受け入れられる態勢づくりを目指し、顧客メーカーからの注文増を着実に取り込みたい考えだ。生産性が上がった3製品の成果は類似工程の他の部品にも順次反映させていく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
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