回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
三和ロボティクス株式会社
成果着脱作業の工数は2/3に削減
| 事業者名 | 三和ロボティクス株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県 飯田市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,機械制御 |
| 従業員数 | 83人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1964年 |
同社は1964年創業の金属加工業で、産業機械、半導体、航空機、自動車、光学、医療機器など幅広い分野の基幹部品・ユニットを製造している。金属加工の精機事業部と、ロボットを活用した自動化設備を開発・販売するスマートファクトリー事業部の両輪で事業を展開している。精機事業の主要マーケットは海外で、中国を中心に2020年度は非常に忙しかった。一方、スマートファクトリー事業部はコロナ禍で営業活動ができず苦戦した。業界は人手不足や働き方改革などで省人化ニーズが高く、市場は底堅いと見ている。
抱えていた課題
やったこと
「多品種」「少ロット」切削加工の生産性向上を目指し、5軸マシニングセンタ2台の中央にロボットを置いてワーク搬送を担うフレキシブル製造システムを自社用に開発した(平成26年度補正ものづくり補助金を活用)。形やサイズの違う製品にも対応できるドイツ製の治具を採用し、着脱作業を自動化した。その結果、着脱作業の工数は2/3に削減され、生産量は1.4倍になった。マシンオペレーターは段取り替えの短縮や工程内不良対策など、より付加価値の高い仕事に取り組めるようになった。
| 加工機 | 5軸マシニングセンタ |
|---|---|
| ロボット | 協働ロボット |
| その他 | フレキシブル製造システム(ワーク搬送・着脱自動化) |
| その他 | ドイツ製の治具 |
新しい製品・サービス:ロボットを組み込んだ自社ブランドの自動化設備(フレキシブル製造システム)を国内の金属加工業向けに販売している。
5軸マシニングセンタ2台と協働ロボットを組み合わせ、着脱作業を自動化したことで、着脱作業の工数は2/3に削減された。生産量は1.4倍になった。マシンオペレーターは段取り替え短縮や工程内不良対策など付加価値の高い仕事に取り組めるようになった。自動化の難しい少ロット生産を自動化したことは社員の自信となり、快活な職場づくりにつながっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
平成24年度から30年度まで段階的に工程管理・加工自動化へ取り組んできた流れが読み取れる。経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
多品種少量の現場で操業時間の半分しか利益を生まないという課題認識と、中国との競争や国内市場への言及がある。強みの裏付けは薄い。
操業時間の半分しか利益時間に充てられない課題を認め、協働ロボットで着脱作業を自動化し、着脱工数を2/3に削減、生産量1.4倍と効果を示している。
着脱工数2/3、生産量1.4倍の実績はあるが、今回の補助事業で目標とする付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。
従業員83名、5軸マシニングセンタ等の設備保有やロボット開発の実績はうかがえるが、本事業を遂行する具体的な体制の記述は少ない。
自社ブランドの自動化設備を国内金属加工業向けに販売し高評価と書かれ、顧客の省人化ニーズも述べられている。ターゲットの定量的な整理は薄い。
平成26年度から段階的に自動化を進めた経過が書かれ、失敗事例を活かす方針も示されているが、今回の遂行スケジュールは明示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
多品種少量の切削加工の自動化で、従来は人手に頼っていた分野への取組が読み取れる。市場での普及度や高付加価値化の水準は示されていない。
国内の省人化ニーズや人手不足への言及はあるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は具体的に書かれていない。
着脱工数2/3削減と生産量1.4倍の効果が示され、投入額との関係は書かれていないが費用対効果の手がかりはある。
協働ロボットと工作機械を組み合わせた自動化システムを自社開発し、ユーザーに展開している点はイノベーションへの貢献がうかがえる。
省人化ニーズの高まりや人手不足への対応に触れているが、日本経済の構造転換への言及は明示されていない。
長野県飯田市の地域未来牽引企業として選定された点は書かれているが、地域経済をどう牽引するかの具体的記述は少ない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
国内でもスマートファクトリー事業のマーケットは広大と見ており、サービス・開発・営業に力をつけてチャンスを活かしたいとしている。失敗事例を活かし、金属加工に特化したスマートファクトリー事業を深掘りしたいと考えている。
想定を上回りました
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
納品物量の増加に対応するため組み立て式冷蔵庫を導入し、納品収納に余裕を持たせるとともに、物の定位置化により物を探す時間を省いた。
効果:導入前後の作業時間・人件費を比較し、月間75万円の削減効果が確認できた。
PDFを基軸に複雑な演算処理を直接行える製版用高性能演算システム「EQUIOS-PTR」を導入し、処理速度と精度を向上させて高品質化と短納…
効果:処理時間 60分→5分