ものづくり補助金平成24年度東京都

減圧乾燥装置の新規導入

三共鍍金株式会社

成果汚泥(スラッジ)の含水率 70%→10%

この事例のポイント

  • 海外の見積価格が6,800円/個と当社の当初見積7,500円/個より低く、海外との価格競争で受注するためにはコスト削減が必要である。
  • 今回、ニッケル系めっき製品の増量生産に備え、減圧乾燥装置「SD-1」を新規導入した。
  • 汚泥(スラッジ)の含水率 70%→10%。減圧乾燥装置の導入により、汚泥の減量化と水のリサイクルが進み、脱水汚泥の処理費用や水道料金が下がり、コスト面での成果が…

事業者のプロフィール

事業者名三共鍍金株式会社
所在地東京都 板橋区
業種金属製品製造業
技術分野めっき
従業員数31人
資本金2,000万円
設立1960年

事業の背景

当社は硬質クロムめっきや無電解ニッケルめっきなどの表面処理を手がけ、少数ロットの注文にも対応している。海外向けの電子部品搬送用機械(パーツフィーダー)へのニッケル系めっきの施工を目指していた。電気めっき業では新興国の低コストへの対応が課題となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算海外の見積価格が6,800円/個と当社の当初見積7,500円/個より低く、海外との価格競争で受注するためにはコスト削減が必要である。
  • コスト・採算めっき排水の処理で発生するスラッジの含水率が70〜80%と高く、重量に応じた運搬・処理費用がかかっていた。
  • 生産能力ニッケル系めっき製品の増量生産を目指す過程で排水量が増加するため、排水処理能力の向上が必要であった。

やったこと

今回、ニッケル系めっき製品の増量生産に備え、減圧乾燥装置「SD-1」を新規導入した。装置は株式会社ダイセク製で、処理能力は300〜1,000リットル/4時間、加熱釜はSUS-304製、電源は200V 3P 3kWh、処理量は75〜250kg/時(300kg/h以上推奨)、本体寸法は2400Wx1450Dx2500H、重量は1600kgである。減圧下で廃液を間接加熱し、攪拌羽根や排出スクリューを内蔵した加熱釜、減圧用の真空ポンプ及び熱交換器やポンプ類で構成されている。従来のフィルタープレス脱水では含水率が10%とならなかったものが、本装置で汚泥の含水率を10%に下げることができた。

新しい製品・サービス:ニッケル系めっき製品

事業の効果

  • 汚泥(スラッジ)の含水率 70%→10%
  • 年間汚泥量 12t/年→3t/年
  • 水は10t/日の再利用を可能にした
  • 週あたり汚泥量 500kg/週→45kg/週
  • 脱水汚泥等(スラッジ)の発生量も1/10tまでに減量できた

減圧乾燥装置の導入により、汚泥の減量化と水のリサイクルが進み、脱水汚泥の処理費用や水道料金が下がり、コスト面での成果が見られた。汚泥の水分量が少なくなり管理も容易になり、廃棄物低減は顧客にも好材料として受け入れられ、環境面でも最先端の事業所を目指せるようになった。

今後の展望

本事業の成果であるニッケル系めっき表面処理について、アルミ素材をターゲットとする。航空宇宙、半導体分野に展開する計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。