熱風装置付加キュポラ溶解による高強度鋳鉄の生産プロセス強化
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃
株式会社多摩スプリング
成果納期 6ヶ月→2.5ヶ月
| 事業者名 | 株式会社多摩スプリング |
|---|---|
| 所在地 | 東京都 町田市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 切削加工 |
| 従業員数 | 37人 |
| 資本金 | 8,000万円 |
| 設立 | 1963年 |
創業以来、主力製品として「スーパーばね」の名称で異形線ばねを製造・販売してきた。異形線ばねは断面が長方形に近い特殊なばねで、金型用ばねとして使われ、国内・アジア中心のJIS規格市場は35億円、欧米・ヨーロッパ中心のISO規格市場も同規模の35億円と考えられている。断面形状が丸線と異なり製造が難しく、国内で作れるのは2、3社しかない。
抱えていた課題
やったこと
引き抜き加工で材料を自社内で加工できるよう、品種ごとの引き抜き回数分のダイスを設計製作した。加工条件などのシミュレーションを東海大学に依頼し、その妥当性確認のため加工条件等のフィードバックを受けた。製作したダイスで引き抜き加工した材料でばねを加工し、そのばねの特性と耐久試験の評価を行った。材料を吊り上げて移動するため、必要荷重を満たす天井クレーンを導入した。外注していた焼入れ処理を焼入れ炉の導入により内製化し、納期の短縮とコストの削減を図った。
引き抜き加工の品種を増やすことで、材料在庫を増やさずに従来より短い納期で異形線ばねを納入できるようになる見込みである。材料の経年劣化による廃棄がなくなり、廃棄物の削減と資源の枯渇抑制、環境負荷低減にも貢献する。母材の丸線は現状の異形加工材料より安価に購入でき、原価低減も可能になる。欧米・ヨーロッパ向けのISO規格の引き合いも増えている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
社内で伸線機を導入し材料加工を内製化する方針は、過去の材料在庫・納期問題への対応として読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に示されていない。
欧米ISO規格の引き合い増加と多品種対応の必要性は読めるが、競合は国内2、3社との記述にとどまり、強みの定量的な裏付けは薄い。
材料納期6ヶ月から2.5ヶ月、加工0.5ヶ月で合計3.0ヶ月とする課題と短納期化の具体的数値が示され、解決策との対応が読み取れる。
市場の10%にあたる35億円の獲得目標と材料納期の半減が数字で示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
ダイス設計や東海大学へのシミュレーション依頼は読めるが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述はわずかにうかがえる程度。
異形線ばねは円形断面に比べコンパクトで有効ストロークを大きく取れる点や、金型用途での使われ方が具体的に説明されている。
ダイス設計、引き抜き加工評価、天井クレーン・焼入れ炉の導入など工程と順序が示され、今後の課題として炉の導入も挙げられている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
異形線ばねはJIS市場35億円、ISO市場も同規模で、国内2、3社しか製造できないと書かれ、高付加価値品としての位置付けが読める。
材料廃棄の削減や資源の枯渇抑制、環境負荷低減への貢献が書かれているが、雇用創出や波及効果の定量的な記述は少ない。
原価低減や材料在庫削減の方向性はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ISO規格ばねの欧米市場への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換に資するとする記述は見当たらない。
東京都町田市の企業であることは読めるが、地域の特性を活かした雇用や地域経済成長への言及はわずかにうかがえる程度。
今後は丸線の母材を購入して引き抜き加工を行い、ISO規格の金型異形線ばねを欧米・ヨーロッパ市場で獲得することを目指す。目標は35億円の市場獲得である。また、ばねの熱処理の効率化としてコンベア式連続炉の導入と、引き抜き線の焼入れ炉導入を今後の課題としており、素材からばね完成品まで社内一貫で量産できるようにする。エンジンバルブスプリングなど他用途への応用も考えている。
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃
導入した粉体静電ガンは、粉状の塗料を帯電させて静電気で対象物へ効率良く塗装する設備で、塗装ガンの噴霧で行き届かない場所にも回り込んで付着す…
効果:ブロッキング廃棄塗料 800kg/年→100kg/年
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個