ものづくり補助金平成24年度東京都

製造品目拡大および納期短縮による売上高増加のための工場拡充計画

株式会社田中医科器械製作所

この事例のポイント

  • 高度化・多様化する手術器械の注文に対し、現在の技術力・生産力では品目数や納期の点で顧客満足を十分に満たせなくなりつつあった。
  • 第二工場を平成25年12月に設置した。
  • 第二工場の設備拡充により、微細加工や試作品加工に対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社田中医科器械製作所
所在地東京都 東京都北区
業種一般機械器具製造業
技術分野切削加工
従業員数68人
資本金1,000万円
設立1916年

事業の背景

主力製品は外科医向けの手術器械である。手術器械は安全性や強度に加え、手に馴染んで使いやすいことが手術時間の短縮に影響するため重要とされる。高度化・多様化する注文が増える一方、職人の減少が進んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力高度化・多様化する手術器械の注文に対し、現在の技術力・生産力では品目数や納期の点で顧客満足を十分に満たせなくなりつつあった。
  • 納期・工程製造工程のうち外注に出している部分が多く、機械加工の割合を増やして外注部分を内製化する必要があった。
  • 人手・技能職人の高齢化・廃業により手仕上げの技術が失われつつあり、後継者の育成が必須となっていた。

やったこと

第二工場を平成25年12月に設置した。建屋は旧社屋を賃貸し、一部の機械は本社工場から移動した。微細加工と試作品加工のための設備を新設・拡充し、ベルトサンダーPG-3を2台、変速バッファーSSB-4001Vを3台と逆回転機を1台、高速精密小型フライス盤を新品と中古で2台、普通旋盤TSL-550を1台導入した。あわせて集塵機、オイルフリースクロールコンプレッサーSLP-37EBD(5馬力)、ニューマブラスター、TIG溶接機YC-300BZ3、アルファーレーザーYLS-100Sを導入した。はさみ専門の協力工場であるアイ・エスから、はさみ部分の制作技術について外部指導を受けた。新卒2名とアルバイト1名を採用し、現状は役員を含め全73名となった。社内に開発部門を設置し、持ち手のバリエーションを増やしてオーダーメイド製品に対応できるようにした。

  • 加工機ベルトサンダーPG-3(野水機械)2台変速バッファーSSB-4001V(下村電友舎)3台変速バッファーSSB-4001V逆回転(下村電友舎)1台高速精密小型フライス盤(長谷川製作所)新品1台高速精密小型フライス盤(長谷川製作所)中古1台普通旋盤TSL-550(滝沢鉄工所)1台
  • その他集塵機SDC-L5500BP II-5(スイデン)1式オイルフリースクロールコンプレッサーSLP-37EBD 5馬力(アネスト岩田)1台
  • 加工機ニューマブラスター(不二製作所)1台TIG溶接機YC-300BZ3(パナソニック)1台アルファーレーザー YLS-100S 1台

新しい製品・サービス:鏡視下での脳神経外科専用の新しいバリエーションを含む新たな製品ラインナップ

事業の効果

第二工場の設備拡充により、微細加工や試作品加工に対応できるようになった。これにより鏡視下での脳神経外科専用の新しい製品ラインナップに着手することができた。製品ごとに作業場のセッティングを行う手間が省け、作業効率が向上した。第二工場での生産は着手したばかりのため、まだ具体的な結果は現れていない。

今後の展望

国内需要への供給が追いつけば、同じ体格のASEAN地域の外科医向けの製品供給も可能になると見込む。「日本製」として付加価値のある製品市場を作ることも可能と考えられ、アジアの富裕層へのブランド展開も視野に入れている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。