ものづくり補助金平成24年度東京都

廃棄物2/3削減による生産コスト及び環境負荷の低減

城南電化協同組合

成果汚泥の含水率 80%→40%

この事例のポイント

  • めっき廃液の無害化処理で発生する汚泥(産業廃棄物)は水分が約80%あり、廃棄物処理の費用と作業時間の負担が大きい。
  • 汚泥の含水率を下げるため、全自動スラリー回収脱水装置「ドライセパレーター」(型式GR40-S200)を導入した。
  • 汚泥の含水率 80%→40%。汚泥の含水率を下げることで廃棄物の量を約1/3に減らし、作業や廃棄物処理のコストを下げることを目指した。

事業者のプロフィール

事業者名城南電化協同組合
所在地東京都 大田区
業種金属製品製造業
技術分野切削加工
従業員数7人
資本金1.346億円
設立1974年

事業の背景

めっき廃液の無害化処理に伴い発生する汚泥は含水率が約80%あった。廃液無害化処理工程では汚泥を5系統に分けて取り出しており、フィルタープレスは5台ある。めっき業界は新興国や中国との競合により、高品質のまま低価格化するニーズに応える必要に迫られている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算めっき廃液の無害化処理で発生する汚泥(産業廃棄物)は水分が約80%あり、廃棄物処理の費用と作業時間の負担が大きい。
  • コスト・採算新興国や中国との競合で、高品質のまま低価格化が求められる一方、金属などの原材料価格も大きく上昇しており、さらなるコスト削減が必要になっている。
  • その他東京都の産業廃棄物処分場の埋め立て地や全国的な処分場が不足しており、産業廃棄物を減らすことが課題になっている。

やったこと

汚泥の含水率を下げるため、全自動スラリー回収脱水装置「ドライセパレーター」(型式GR40-S200)を導入した。これは得意の遠心分離器とドラム乾燥機を組み合わせて新たに開発した装置である。仕様は外形寸法2340×1650×2600mm、電気容量6.9kW、電源AC200V3相、供給エア0.4〜1MPa、概算重量2.5、処理量はフィルタープレスからのケーキ排出量で100〜1000kg/日である。汚泥を含水率40%以下のパウダーに変換でき、廃棄物重量は含水率80%のケーキの1/3になる。ろ布を使わないため目詰まりの心配がなく、起動ボタンで全自動運転が可能である。2014年2月2日に導入し、鉄系統のスラリー脱水を3ヶ月運転して汚泥発生量を過去と比較した。

  • その他ドライセパレーターGR40-S200

新しい製品・サービス:ドライセパレーター(GR40型)

事業の効果

  • 汚泥の含水率 80%→40%
  • 鉄系統のスラリー脱水を3ヶ月運転した結果、月平均の汚泥削減率は15.3%で、年間の推定削減金額は約35万円となった

汚泥の含水率を下げることで廃棄物の量を約1/3に減らし、作業や廃棄物処理のコストを下げることを目指した。試運転では汚泥の月平均削減率が15.3%となり、年間の推定削減金額は約35万円だった。当初想定していた年間100万円削減の約1/3の達成にとどまる。汚泥が粉末状になることに伴い、粉じん対策や保管・運搬方法の見直しも進めている。

今後の展望

当初の廃棄物削減率を想定範囲に近づけるため、スラリー濃度の変動に対応した設定調整を続ける。高濃度のスラリーを供給できるよう事前濃縮方法を検討し、現状のスラリータンクにも改善が必要である。削減率が想定範囲に入ってきたら、別系統を統合して全体の削減向上を進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。