回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多摩冶金株式会社
| 事業者名 | 多摩冶金株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都 武蔵村山市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 複合・新機能材料 |
| 従業員数 | 49人 |
| 資本金 | 1,250万円 |
| 設立 | 1965年 |
当社はリーマンショック以降、今後は航空機業界が拡大すると見込み、航空機業界へ参入した。2009年に航空機部品を熱処理するための認証を取得し、航空機の機体部品の熱処理を行ってきた。その後エンジン部品の熱処理の加工ニーズが出始めたが、対応には新たな供給者認証が必要だった。海外の民間航空機エンジンメーカーの要求を満たす国内熱処理専門会社は少なく、非常に高い優位性を得られると考えている。
抱えていた課題
やったこと
最先端の設備を導入し、設備とノウハウを組み合わせて熱処理の最適条件の確立を目指した。ガス窒化処理では3D測定レーザー顕微鏡を導入し、材料の欠陥を確実に確認できるようにした。真空熱処理、サブゼロ処理、ガス浸炭処理では、精度の高い真空計システムを導入して定期的に校正を行い、1度に6個処理できるサブゼロ処理装置を導入した。また、同じ顕微鏡を導入して詳細な検査を可能にし、引張試験用の伸び計とつかみ具、大型製品に対応するため改造した硬さ試験機、規定の洗浄方法と製品の大きさに合った洗浄装置と導電率検出器付きの排水処理装置を導入した。
| 検査測定 | 3D測定レーザー顕微鏡 |
|---|---|
| 検査測定 | 真空計システム |
| 加工機 | サブゼロ処理装置(1度に6個処理可能) |
| 検査測定 | 3D測定レーザー顕微鏡(真空熱処理・サブゼロ処理・ガス浸炭処理用) |
| 検査測定 | 引張試験用計器(伸び計・つかみ具) |
| 検査測定 | 硬さ試験機(ビッカース、改造) |
| その他 | アルカリ洗浄槽及び排水処理装置 |
設備導入により、エンジン部品を生産・量産するために必要なエンジンメーカーの認証を取得できた。日本国内でこの認証を受けて熱処理部門のエンジン部品を生産している熱処理会社はまだなく、競争力を得ることが期待できる。航空機エンジンの需要は年々伸びる傾向にあり、今後は売り上げの増加を期待している。顧客の要求を満たす検査・加工が可能になった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業60年の熱処理実績と2009年の航空機部品認証取得を背景に、エンジン部品参入を進める一貫した流れが読み取れる。
航空機業界は熱処理企業が少なく、幅広い熱処理に対応できる点を強みとして、競合に対する優位性が具体的に示されている。
エンジンメーカーの認証を得られない課題を設備導入で解決し、認証取得後に量産を開始する実効性の高い計画が示されている。
売り上げ増加や国内で唯一となる可能性は述べられているが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。
創業60年の技術力と厳正な品質保証体制に触れているが、人材や事務体制の具体的な記述は少ない。
エンジンメーカーの要求を満たす高品質な熱処理を強みとし、航空機エンジン需要が年々伸びる点で顧客ニーズの裏付けがある。
認証取得、量産開始、今後すべての認証取得に向けた準備という段階は示されるが、具体的なスケジュールは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
国内で航空機エンジン部品の熱処理を手がける企業はいないとされ、同分野で高水準の付加価値化を図る点が読み取れる。
国内サプライチェーンの中核になる目標は示されるが、雇用創出や波及効果の具体的な数字は書かれていない。
設備投資額や付加価値額の増加など、費用対効果を示す数値は書かれておらず、うかがえる程度である。
3D測定レーザー顕微鏡による検査強化は記載があるが、デジタル技術によるサプライチェーン全体のイノベーションまでは書かれていない。
民間航空機エンジン市場という成長分野への進出が明示され、構造転換への寄与がうかがえるが、政策的な位置づけは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
まもなく量産化できる見込みであり、競合他社に追随を許さない競争力を得ることが期待できる。今後すべての認証を受けるために準備を進める。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%
小ロット・多品種・短納期の要求に応えるため、曲げ加工の対応力を強化する目的で高性能プレスブレーキ(デュアルドライブプレスブレーキ)を導入し…
効果:曲げ加工担当者数 3人→2人