ものづくり補助金平成24年度東京都

各種容器の側面底面「凸部押し」で液が一定量確実に吐出する容器

東京パーツ株式会社

成果吐出口より吐出される量を2.0ccに選定

この事例のポイント

  • 過去に自社で考案した「凸部押し定量確実吐出容器」は、液の吐出量の精度が課題となっていた。
  • 協力企業の庄司化学が日昇技研の分析結果を受けて構造加工シミュレーションを実施し、成型条件を見出した。
  • 吐出口より吐出される量を2.0ccに選定。吐出量が「略定量」から「確実な定量」を実現し、吐出操作も簡単になった。

事業者のプロフィール

事業者名東京パーツ株式会社
所在地東京都 府中市
業種プラスチック製品製造業
技術分野部材の締結
資本金3,000万円
設立1964年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度過去に自社で考案した「凸部押し定量確実吐出容器」は、液の吐出量の精度が課題となっていた。

やったこと

協力企業の庄司化学が日昇技研の分析結果を受けて構造加工シミュレーションを実施し、成型条件を見出した。材料は側面凸部ボトルではPPが適性、ジャバラボトルでは肉厚0.5mmのPBT、二液ボトルでは肉厚0.7mmのPEが適性と判断された。シミュレーションの結果を基に吐出口からの吐出量を2.0ccに設定した。試作品では凸部押しの押圧と戻りの反発弾性を100回テストし、異常がないことを確認した。一液定量吐出容器と二液定量同時吐出容器の2種類を試作し、凸部外周溝の幅と深さを1.0mm単位で修正した。

新しい製品・サービス:確実定量吐出容器(一液定量吐出容器、二液定量同時吐出容器)

事業の効果

  • 吐出口より吐出される量を2.0ccに選定

吐出量が「略定量」から「確実な定量」を実現し、吐出操作も簡単になった。凸部押し部分を金型に一体化し成型1ショットで製造する方法を確立したことで収益性が確保された。化粧品、毛染品、食料品、医療品などの市場約3兆円をターゲットとし、市販品より正確な吐出を安価に提供して市場獲得を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去に自社で考案した「凸部押し定量確実吐出容器」の課題を見直す計画で、既存事業との連続性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    化粧品・毛染品・食料品・医療品の年間約3兆円市場をターゲットとし、市販品より正確な吐出を強みにすると書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    吐出量の精度が課題と明記され、設計から見直して精度を向上させ市場シェア獲得を目指すとしている。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    吐出量2.0ccの選定や100回の押圧テストは書かれているが、付加価値や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    東京パーツ、協力企業5社が役割分担し試作開発を行ったと書かれ、体制はうかがえるが人員や能力の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ターゲット業界や取引先18社、成型1回で制作費を抑え安く提供できる点など、顧客と選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋4

    一液・二液それぞれの製作工程を段階的に示し、反発弾性テストや1.0mm単位の修正加工など課題解決方法も書かれている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    既存の吐出容器と同じ使用目的で、定量吐出の精度を高めた点が差別化とされ、高水準化の要素がうかがえる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    市場規模や取引先の広がりは書かれているが、経済波及や雇用創出など国が補助する理由は記述されていない。

  • 費用対効果2

    成型1回で制作費を抑える点は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    化粧品・食料品・医療品など幅広い市場を対象とする点はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

今後の展望

市場の獲得を目指し、一液・二液それぞれの容器に技術的アプローチを行い、さらなる品質向上を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。