ものづくり補助金平成24年度神奈川県

カーボン材のワイヤーカット加工

旭工業有限会社

この事例のポイント

  • カーボンダイス(鋳型)は従来2分割で製造していたが、お客様から耐久性向上のため一体型の要望を受けるようになった。
  • 補助事業では、加工前準備として加工条件の出し、クランプ治具の製作、測定顕微鏡の購入を行った。
  • 一体型カーボンダイスの加工と精度保証を確立したことで、カーボン加工における競争優位性を一層高めた。

事業者のプロフィール

事業者名旭工業有限会社
所在地神奈川県
業種窯業・土石製品製造業
技術分野切削加工
設立62年

事業の背景

当社はカーボンのワイヤーカット加工を専門とし、国内でも数社しかない企業の一つである。カーボンはこれまで切削加工が主であったが、より精緻な加工のためワイヤーカットに切り替えてきた。お客様からの耐久性向上の要望を受けて一体型の製造を求められるようになった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力カーボンダイス(鋳型)は従来2分割で製造していたが、お客様から耐久性向上のため一体型の要望を受けるようになった。
  • 品質・精度一体型のカーボンダイスを加工するための加工ノウハウと精度保証が確立していなかった。

やったこと

補助事業では、加工前準備として加工条件の出し、クランプ治具の製作、測定顕微鏡の購入を行った。これらを用いて一体型カーボンダイスの試作開発を行い、加工の最適条件を見つけるまで試行錯誤を重ねた。加工ノウハウと精度保証を確立し、一体型での製造を可能にした。HPや展示会への出展、既存顧客への提案により販路の開拓を進めた。商社には耐久性がアップすることを説明したが、買替サイクルが伸びることによる販売量減の懸念や、販売価格が約1.5倍になることもあり、採用されたのは営業件数の半分程度であった。

検査測定測定顕微鏡
その他クランプ治具

新しい製品・サービス:一体型カーボンダイス

事業の効果

一体型カーボンダイスの加工と精度保証を確立したことで、カーボン加工における競争優位性を一層高めた。加工ノウハウを蓄積し、顧客の耐久性向上の要望に応えられるようになった。販売面では当初商社の採用が営業件数の半分程度にとどまったが、約5年を経て少しずつ受注が増え、経営にもプラスとなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    切削加工が主だったカーボン事業からワイヤーカットへ切り替えた経緯が書かれ、既存事業の延長として位置づけられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    国内でカーボンのワイヤーカットを手がける企業は数社と述べ、加工ノウハウの蓄積で一層の競争優位性を高めたと書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    顧客から耐久性向上のため一体型の要望があったと課題認識が示されるが、事業計画の詳細は書かれていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    販売価格が1.5倍ほどになる点は触れられているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客の耐久性アップ要望や採用が営業件数の半分程度だったことが書かれ、ニーズの裏付けは一部読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    補助事業の一部として加工条件出しやクランプ治具の製作、測定顕微鏡の購入が挙げられているが、スケジュールは不明。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    一体型カーボンダイスは国内数社しか扱えない高度な加工で、販売価格が1.5倍ほどになったと書かれている。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    ワイヤーカットによる精緻な加工技術が書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面20%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。