回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
日本プラスター株式会社
成果表面最高温度(サーモギアによる遮熱比較) 58.4℃→45.3℃
| 事業者名 | 日本プラスター株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 栃木県 佐野市 |
| 業種 | 窯業・土石製品製造業 |
| 従業員数 | 45人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1929年 |
当社は1929年創業の無機系塗り壁材料の専業メーカーで、天然資源の豊富な佐野市を拠点に漆喰などを製造・販売してきた。漆喰の市場規模は昭和40年代前半を境に右肩下がりとなり、現在は内装壁材の市場で壁紙が90%以上を占め、漆喰はその1%未満という厳しい状況にある。プレハブ住宅の普及などで内装はビニールクロス、外装はサイディングなどの乾式壁材に置き換わったことが原因である。
抱えていた課題
やったこと
漆喰を構成する消石灰、のり、繊維などの種類や比率を変えて試作品を作成し、導入した恒温恒湿室で耐久性試験を行った。次にレディーゲミキサーでプレ試作を行い性能を評価した。サーモギアにより遮熱性を視覚的に確認できるようにし、色彩色差計によって耐汚染性を数値化した。これらの評価を経て、耐ひび割れ性、耐膨れ性、下地との接着性に優れ、高い遮熱性と低汚染性を備えた漆喰の開発に成功し、2016年に外壁上塗り用漆喰「漆喰くるむ 外」として商品化した。
| その他 | 恒温恒湿室 |
|---|---|
| 加工機 | レディーゲミキサー |
| 検査測定 | サーモギア |
| 検査測定 | 色彩色差計 |
新しい製品・サービス:外壁上塗り用漆喰「漆喰くるむ 外」(高耐久性遮熱漆喰)
高耐久性と高遮熱性を兼ね備えた外壁用漆喰「漆喰くるむ 外」の商品化により、外壁での漆喰利用という新市場を開拓した。サーモギアによる比較で表面温度が大きく下がり、遮熱性能の高さが示された。また、耐汚染性も色彩色差計で数値化された。新築だけでなくリノベーションの需要にも合致し、当社の一翼を担う商品に成長した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1929年創業以来の漆喰製造と、漆喰の市場拡大を目指す研究開発の方向性が読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
漆喰は機能性で優位だが耐久性で不利という強みと弱みが書かれ、高耐久性遮熱漆喰で新市場を狙う方針が示されている。
耐久性の課題を認識し、耐ひび割れ・耐膨れ・接着性の改善で製品化した経緯が書かれているが、数値目標や収益計画は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
社員一丸で全国販売店の実演を行ったと記載があるが、補助事業の遂行体制や人材は具体的に書かれていない。
自然派志向ユーザーに好評、施工性の良さからリノベーションにも合致、グッドデザイン賞受賞など顧客・選ばれる理由が具体的に書かれている。
恒温恒湿室での耐久試験、レディーゲミキサーでのプレ試作、サーモギアや色彩色差計による評価という段階的な検証手順が書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
漆喰市場は1%未満の瀕死の状況とされ、遮熱性を持つ高耐久性外壁用漆喰として新市場を開拓する点が明確に書かれている。
漆喰文化の次世代への継承という思いは書かれているが、経済波及や雇用創出などの国が補助する積極的理由は記載されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
公開されている事例からは読み取れません。
自然素材の塗り壁材を見直す市場の変化は触れられているが、日本経済の構造転換への寄与は書かれていない。
佐野市の天然資源を拠点にした製造で地域資源を活かしているが、地域経済成長や雇用への効果は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
自然素材ならではの機能性を活かしつつ、工業製品にはない温もりや美しさを加味した塗り壁材料の研究開発を続け、居心地のよい住環境づくりに貢献していく考えである。
新しいことへの挑戦はリスクを伴うものですが、ものづくり補助事業は中小企業にとってとてもありがたい支援だと思います。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。