ものづくり補助金平成24年度神奈川県

食品包装材に求められている抗菌性植物配合樹脂(バイオベースポリマー)の開発

株式会社ユニオン産業

この事例のポイント

  • 竹の微粉砕加工を外注しており、その分のコストがかかっていた。
  • 国産の竹を原料とする環境にやさしい抗菌性バイオベースポリマーを食品包装資材として世界市場に向けて販売するため、外注していた竹の粉砕工程を内製化することにした。
  • 粉砕工程を内製化したことで、外注に頼っていた竹の微粉砕のコストを抑えることができた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ユニオン産業
所在地神奈川県
業種プラスチック製品製造業
技術分野金属プレス加工

事業の背景

当社は約20年前から環境にやさしい抗菌性バイオポリマーの開発と製品化に取り組み、多くの製品を実用化してきた。箸や弁当箱などの製品は売上を順調に伸ばし、国内外で高い評価を得ている。現在は国内はもとより、環境意識の高いヨーロッパや北米地域からの引き合いも増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算竹の微粉砕加工を外注しており、その分のコストがかかっていた。
  • 生産能力試作品の開発に時間がかかり、開発のスピードが上がらなかった。

やったこと

国産の竹を原料とする環境にやさしい抗菌性バイオベースポリマーを食品包装資材として世界市場に向けて販売するため、外注していた竹の粉砕工程を内製化することにした。粗粉砕機と微粉砕機の2種類の粉砕機を導入し、企画・開発から製造までを自社で行えるようにした。これにより、コストダウンと試作品開発のスピードアップを達成した。

加工機粗粉砕機
加工機微粉砕機

新しい製品・サービス:UNIPELE(ユニペレ)

事業の効果

粉砕工程を内製化したことで、外注に頼っていた竹の微粉砕のコストを抑えることができた。試作品開発のスピードも向上した。国内外で評価されているバイオポリマー製品の供給体制を自社で強化できたことも、今後の成長につながる効果である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    約20年にわたり環境にやさしい抗菌性バイオポリマーの開発と製品化に取り組んできた経緯があり、継続的な事業の流れが読み取れます。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    国内に加え環境意識の高いヨーロッパや北米からの引き合いが増えていると書かれており、外部の需要動向と強みの関係が読み取れます。

  • 課題の認識と解決4

    外注していた竹の粉砕工程を内製化し、コストダウンと試作品開発のスピードアップを達成したと、課題と解決策が具体的に書かれています。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、売上が順調に伸びたという定性的な記述のみがうかがえます。

  • 事業を進める体制3

    企画・開発から製造までを内製化したと書かれており体制の一端は読み取れますが、人材や事務処理体制の具体的な記述はありません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    国産竹を原料とした抗菌性・環境配慮の価値に加え、食品包装資材や箸・弁当箱などの製品、海外からの高い評価が書かれています。

  • 事業化までの道筋2

    粉砕機の導入による内製化で試作のスピードが上がったとうかがえるものの、中長期の遂行スケジュールや課題解決の方法は書かれていません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    有害ガスが出ず二酸化炭素排出を抑えた抗菌性バイオポリマーとして製品化したと書かれており、一般的な普及度は低い分野とうかがえます。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    国産竹を原料とし、燃やしても有害ガスが出ず二酸化炭素排出を抑える点は、環境面での社会的意義として読み取れます。

  • 費用対効果2

    コストダウンは書かれていますが、補助金額に対する付加価値増加や生産性向上の具体的な数値は示されていません。

  • イノベーションへの貢献2

    環境配慮型バイオポリマーの製品化は書かれていますが、先端的なデジタル技術や新しいビジネスモデルの記述はありません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    環境にやさしい抗菌性バイオポリマーの海外展開が書かれており、成長分野への進出としてわずかにうかがえます。

  • 地域経済への波及2

    国産竹を活用している点はうかがえますが、地域経済や雇用への波及効果についての記述はありません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。