ものづくり補助金平成24年度神奈川県

熱可塑性炭素繊維強化プラスチック(CFRTP)のプレス金型技術の高度化

スピック株式会社

成果作業工程数 2工程→1工程

この事例のポイント

  • 炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTP)は加工が難しく成形に多数の工程が必要で、加工コストが高くなっていた。
  • 炭素繊維の専門家と樹脂成型の専門家の助言を受けながら、CFRTPの加工技術を開発した。
  • 作業工程数 2工程→1工程。1回のプレス加工でリブとボスまで成形できる金型を開発したことで、作業工程と加工時間、コストがそれぞれ半減した。

事業者のプロフィール

事業者名スピック株式会社
所在地神奈川県 秦野市
業種金属製品製造業
技術分野繊維加工
従業員数32人
資本金6,000万円
設立1957年

事業の背景

1946年創業の金属プレス・板金加工の会社で、治工具・金型の設計製作、塗装、組立まで一貫生産体制を備えている。売上比率は建築分野50%、自動車分野20%、試作開発や機械加工30%で、安定した売上を上げている。近年は鉄に比べ軽量・高強度で環境負荷の低いCFRTPのプレス成型にも力を入れている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTP)は加工が難しく成形に多数の工程が必要で、加工コストが高くなっていた。
  • 品質・精度安定した品質を保ちながら加工コストをいかに低減できるかが最大の課題だった。

やったこと

炭素繊維の専門家と樹脂成型の専門家の助言を受けながら、CFRTPの加工技術を開発した。従来は形状加工に1工程、リブやボスをつけるのに2工程が必要だったが、1回のプレス加工でリブ(補強材)とボス(円筒形の軸心部分)まで成形できる金型を開発した。これにより加工時間とコストをともに半減できるようになった。

新しい製品・サービス:1回のプレスでリブやボスまで成形できるCFRTP加工技術。補助事業完了後にはさらに、異なる厚みの形状物を成形する技術と継ぎ目のないパイプ加工技術を開発した。

事業の効果

  • 作業工程数 2工程→1工程
  • 加工時間、コストともに半減できるようになった。

1回のプレス加工でリブとボスまで成形できる金型を開発したことで、作業工程と加工時間、コストがそれぞれ半減した。補助事業完了後には新技術の開発が進み、展示会出展をきっかけにメディアへの露出が増えた。その結果、大手企業を含む様々な業種からの問い合わせが増え、1年間で36件の新規取引先を獲得し、売上も年々伸びている。

今後の展望

今後は介護支援ロボット、ドローン、医療機器などの軽量化ニーズを取り込み市場を広げたい。また、CFRTPはプレス加工による量産やリサイクルが可能なため、自動車・航空機分野での恒久的用途の採用も拡大させたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。