ものづくり補助金平成24年度神奈川県

高速切削加工によるデファレンシャルギヤ用冶具等の試作開発

株式会社豊田製作所

この事例のポイント

  • DFギヤ受け治具の放電加工では、形状が複雑で高価な電極を自動車メーカーが社内で製作して支給しており、DFギヤ形状が変わるたびに電極を作り直すためコストがかかっていた。
  • 放電加工から高速切削加工に加工方法を替え、試作開発を実施した。
  • 電極が不要となる電極レス加工が実現し、試作品の検証を行った顧客の自動車メーカーから高評価を受けて正式採用となった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社豊田製作所
所在地神奈川県
業種金属製品製造業
技術分野部材の締結

事業の背景

自動車には、エンジンの動力をタイヤへ伝えるために回転数差を自動的に調整するデファレンシャル機構が搭載されている。その機構内のデファレンシャルギヤ(DFギヤ)は燃費などの性能を左右する重要部品である。このDFギヤの製造に用いる受け治具は、放電加工で作られてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算DFギヤ受け治具の放電加工では、形状が複雑で高価な電極を自動車メーカーが社内で製作して支給しており、DFギヤ形状が変わるたびに電極を作り直すためコストがかかっていた。
  • 新製品・新技術工具鋼を非常に固く熱処理した耐久性の高い治具の加工には放電加工が必要で、顧客の自動車メーカーからは電極レス加工の要求が強く出ていた。

やったこと

放電加工から高速切削加工に加工方法を替え、試作開発を実施した。高速切削加工のために新型のマシニングセンタと高硬度の工具を導入した。その結果、電極レス加工の高精度加工を試作で実現し、製作時間を53%減少させた。

加工機マシニングセンタ
その他高硬度の工具

新しい製品・サービス:DFギヤ受け治具の電極レス加工(高速切削加工による試作開発)

事業の効果

電極が不要となる電極レス加工が実現し、試作品の検証を行った顧客の自動車メーカーから高評価を受けて正式採用となった。製作時間は53%減少し、25%のコストダウンを達成した。高精度、短納期、コストダウンを同時に実現し、顧客からの評価を得ることに成功した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    顧客からの電極レス加工の要求に応えて試作開発を行ったとあるが、過去の取組や経営戦略上の位置づけは書かれていません。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    製作時間53%減・コスト25%減を達成し顧客から高評価を得て正式採用されたと読めるが、市場環境や自社の強み・弱みの分析は書かれていません。

  • 課題の認識と解決4

    電極が高価で形状変更のたびに作り直す課題を認識し、高速切削加工への切替で解決した点が具体的に読み取れます。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    製作時間53%減、コスト25%減という数字が示され、試作と顧客評価を経て正式採用に至っており実現性は高いと読めます。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客メーカーが電極レス加工を強く求めており、試作品の検証で高評価を得て正式採用となった点が具体的に書かれています。

  • 事業化までの道筋3

    放電加工から高速切削加工へ替え、新型マシニングセンタと高硬度工具を導入した方法は書かれているが、スケジュールは具体的ではありません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    DFギヤ受け治具の高精度加工を放電から切削へ置き換えたとあるが、同分野での普及度や高付加価値化の水準は書かれていません。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    DFギヤが燃費等を左右する重要部品と書かれているが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する理由は読み取れません。

  • 費用対効果3

    製作時間53%減、コスト25%減と費用対効果を示す数字はあるが、補助金投入額との比較は書かれていません。

  • イノベーションへの貢献2

    電極レス加工の実現が顧客の要求に応えるものとあるが、先端的デジタル技術や新ビジネスモデルへの言及はありません。

政策面20%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

愛知県平成24年度

消防用可変ノズルの事業化

放水形態を広角から棒状まで切り替えられる独自機構のからくりノズルを開発した。

効果:遠近距離から15〜20メートル先の広い火元に対応

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。