多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
有限会社東邦プラテック
成果成形機の耐熱温度 400℃→450℃
| 事業者名 | 有限会社東邦プラテック |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県 川崎市 |
| 業種 | プラスチック製品製造業 |
| 技術分野 | プラスチック成形加工 |
| 従業員数 | 10人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1995年 |
平成7年に有限会社東邦製作所の成形部門が分離独立して設立された、プラスチック射出成形の専門会社である。現在の社長は二代目で、6年前に事業を引き継いだ。30tから150tの電動射出成形機を5台、高速・低圧型の油圧射出成形機を1台保有し、プラスチック射出成形、金型設計・製作、2次加工(塗装・印刷)、組立を手がけている。イヤフォンなどの外装部品では、デザインや色合い、表面状態にも配慮し、取引先とのイメージ合わせを重視している。
抱えていた課題
やったこと
樹脂にカーボン繊維を混合した材料を380℃まで加熱して成形する取り組みを進めた。従来の装置の耐熱温度は400℃にとどまったため、耐熱温度450℃の高温対応射出成形機を購入した。補助事業期間内の試作では新たな金型の製作までは予定しておらず、既存の金型で成形を試した。その結果、温度面の問題はなかったが、材料の特性を確認し、製品に合わせて金型を再設計する必要があることが分かった。試作品を持参して顧客に説明し、ヘッドフォン部品で受注を得た。
新しい製品・サービス:樹脂にカーボン繊維を混合したスーパーエンプラによる外観部品の成形
高温対応の成形機を導入したことで、カーボン繊維混合樹脂の高温成形に対応できるようになった。これにより温度を原因とした不良品の発生を避けられる見通しが立った。高級ヘッドフォンの外観部品では、従来のマグネシウム素材に比べてコストダウンと軽量化が認められ、質感も評価されて補助事業終了後に約4000個の受注を得た。新しい素材を扱えるようになったことで、今後は顧客への提案を積極的に進める方針である。
補助事業終了後の決算期までの数か月で約4000個の受注を得ており、今期もそれを上回る受注が期待される状況である。新しい素材を扱えるようになったため、今後は顧客に積極的に提案していく考えである。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
医療用人工股関節のボールとライナーに使うコバルトクロムモリブデン合金(コバリオン)の丸棒から球状に加工した。
効果:真球度(ボール) 70μm→5.1μm
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%