ものづくり補助金平成24年度神奈川県

意匠性の高い外装部品のエンプラ/スーパーエンプラでの安定成形に関する試作開発

有限会社東邦プラテック

成果成形機の耐熱温度 400℃→450℃

この事例のポイント

  • 樹脂特有の強度のばらつきや変形不良により歩留まりが悪く、顧客から改善を求められていた。
  • 樹脂にカーボン繊維を混合した材料を380℃まで加熱して成形する取り組みを進めた。
  • 成形機の耐熱温度 400℃→450℃。高温対応の成形機を導入したことで、カーボン繊維混合樹脂の高温成形に対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社東邦プラテック
所在地神奈川県 川崎市
業種プラスチック製品製造業
技術分野プラスチック成形加工
従業員数10人
資本金300万円
設立1995年

事業の背景

平成7年に有限会社東邦製作所の成形部門が分離独立して設立された、プラスチック射出成形の専門会社である。現在の社長は二代目で、6年前に事業を引き継いだ。30tから150tの電動射出成形機を5台、高速・低圧型の油圧射出成形機を1台保有し、プラスチック射出成形、金型設計・製作、2次加工(塗装・印刷)、組立を手がけている。イヤフォンなどの外装部品では、デザインや色合い、表面状態にも配慮し、取引先とのイメージ合わせを重視している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度樹脂特有の強度のばらつきや変形不良により歩留まりが悪く、顧客から改善を求められていた。
  • 生産能力樹脂にカーボン繊維を混ぜると成形温度を高くする必要があるが、既存の成形機は耐熱温度400℃で限界に近く、温度が不安定になって温度起因の不良品が発生していた。

やったこと

樹脂にカーボン繊維を混合した材料を380℃まで加熱して成形する取り組みを進めた。従来の装置の耐熱温度は400℃にとどまったため、耐熱温度450℃の高温対応射出成形機を購入した。補助事業期間内の試作では新たな金型の製作までは予定しておらず、既存の金型で成形を試した。その結果、温度面の問題はなかったが、材料の特性を確認し、製品に合わせて金型を再設計する必要があることが分かった。試作品を持参して顧客に説明し、ヘッドフォン部品で受注を得た。

  • 加工機高温対応射出成形機耐熱温度450℃

新しい製品・サービス:樹脂にカーボン繊維を混合したスーパーエンプラによる外観部品の成形

事業の効果

  • 成形機の耐熱温度 400℃→450℃

高温対応の成形機を導入したことで、カーボン繊維混合樹脂の高温成形に対応できるようになった。これにより温度を原因とした不良品の発生を避けられる見通しが立った。高級ヘッドフォンの外観部品では、従来のマグネシウム素材に比べてコストダウンと軽量化が認められ、質感も評価されて補助事業終了後に約4000個の受注を得た。新しい素材を扱えるようになったことで、今後は顧客への提案を積極的に進める方針である。

今後の展望

補助事業終了後の決算期までの数か月で約4000個の受注を得ており、今期もそれを上回る受注が期待される状況である。新しい素材を扱えるようになったため、今後は顧客に積極的に提案していく考えである。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。