多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
株式会社片山抜型製作所
成果製造工程数 2工程→1工程
| 事業者名 | 株式会社片山抜型製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 新潟県 長岡市 |
| 業種 | その他の製造業 |
| 技術分野 | 金型 |
| 従業員数 | 34人 |
| 資本金 | 1,560万円 |
| 設立 | 1971年 |
当社は印刷紙器製造業界で紙箱を打ち抜く抜型の製造販売を専業として発展してきた。抜型の市場規模は約200億円と想定されている。需要が伸びると予測し、メタル・ダイとメタルカウンタープレートを組み合わせた製造で対応しようとした。
抱えていた課題
やったこと
大面積の薄板材を専用に切削加工する超高速エンドミル加工機の試作機を製作した。試作機は4万回転の主軸と大面積の加工範囲(1100×800mm)を持つ超高速小型マシニングセンタとして、紙器パッケージの打抜き加工に用いる抜型および面板加工に最適化した。アルミやSUSなどの薄板(1-3mm厚)に細い溝(0.7-1.5mm幅)を加工する技術を基盤とし、温度変化による広い加工面内での寸法変動の抑制、集塵(切粉回収)設備の検討(最適なノズル形状等)に注力して検証改良を行った。試作機は長岡事業所に設置して生産ラインで稼働させ、性能と生産性の向上を実証しつつ製造工程を改善した。
| 加工機 | 超高速小型マシニングセンタ(薄板精密加工機 DiemexPP-118) |
|---|
新しい製品・サービス:高速エンドミル加工機(薄板精密加工機)「DiemexPP-118」
試作機を元に薄板精密加工機「DiemexPP-118」が完成し、販売製品として販売している。製造工程が1工程削減され、全加工時間は40%削減された。人手による仕上げ等の作業時間も42%削減された。消費電力量や人件費の削減により製造コストは20%削減された。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
市販の汎用機では加工面積や主軸回転数の課題があり、専用機開発に取り組んだと書かれているが、過去の取組との連続性までは読み取れない。
既存汎用機の不都合を整理し、高速回転と大面積加工を両立する専用機を目指したと具体的に書かれ、強みの説明がある。
2工程を1工程に削減、加工時間25%削減など、課題に対する実効性ある改善が数字で示されている。
加工時間25%削減、全加工時間40%削減、仕上げ作業42%削減、製造コスト20%削減と数値目標の成果が示されている。
従業員34人の会社で試作機を長岡事業所の生産ラインで検証したとあるが、補助事業の遂行体制の詳細は書かれていない。
金属抜型は樹脂に比べ1000万~2000万ショットと耐久性が高く、品質向上の利点が具体的な数字で示されている。
試作、検証改良、販売製品への展開という流れは書かれているが、中長期のスケジュールや課題解決の詳細は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
レーザー・ダイの市場規模約200億円に対し、金属抜型は高水準の耐久性と精度を持つ高付加価値化を図る点が示されている。
市場規模約200億円や取引先への付加価値提供に触れるが、地域波及や雇用創出など国が補助する理由は明示されていない。
加工時間40%削減や製造コスト20%削減など効果は数値で示されるが、補助金額との対比による費用対効果は書かれていない。
高速エンドミル加工機の開発による専用機化は読み取れるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。
薄板の精密加工機という専用機開発は読み取れるが、日本経済の構造転換に資する点までは書かれていない。
新潟県長岡市の地元企業の協力を得て開発したとあり、地域との関わりがうかがえる程度である。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
同機で製造した抜型を使って加工された紙箱の抜きあがり製品の品質は、従来の木型や樹脂の抜型に比べて格段に「品質が向上している」と日根哲製造部部長は言う。取引先に対し「付加価値を提供できると思う。メタルカウンターをもっと普及させていきたい」と話している。
公式の事例集より(原文のまま)
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%