吟醸酒の高品質化、安定生産を可能にする工程設計と試作開発
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
有限会社ハヤシ・シザース
成果刃材加工の所要期間 120日→2日
| 事業者名 | 有限会社ハヤシ・シザース |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県 和歌山市 |
| 業種 | その他の製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 12人 |
| 資本金 | 600万円 |
| 設立 | 1992年 |
創業以来、理美容ばさみを専門に自社製造し、直接販売のスタイルを守ってきた。常時2000丁以上のパーツをストックし、顧客の要望に合わせて組み合わせるカスタムオーダーが特徴である。年間5000丁以上の研ぎやメンテナンスサービスも行っている。ヘアスタイルの変化やカット時間の短縮化により、求められるはさみの種類は10年前の約100種類から現在は約300種類に増えている。
抱えていた課題
やったこと
新規NC制御自動研削機「理美容鋏(ばさみ)研削機(裏スキ・刃付け用)」(NVG4-200)を導入した。同社がこれまで蓄積してきた製造のノウハウを反映した機械である。従来手作業だった研削を、4台のモーターによる4軸制御で機械により行うようにした。これにより手仕上げに要する作業時間を大幅に短縮し、外注に頼っていた加工を内製化した。シェアと売り上げの増加も目指している。
| 加工機 | 理美容鋏(ばさみ)研削機(裏スキ・刃付け用)NVG4-200 |
|---|
NC制御自動研削機の導入により、手作業だった研削が機械化され、刃材加工の作業時間が大幅に短縮した。外注加工から内製化したことで高精度の加工が容易になり、その後の手作業も時短できるようになった。1ロット発注から必要な分だけの加工になったため、在庫が減りキャッシュフローが安定した。これによりコスト削減と生産数量の増大が図られ、販売増が見込めるようになり、海外展開や利用業界への進出も可能になった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
平成4年創業以来、理美容ばさみを専門に自社製造・直販を続けてきたことが書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
10年前約100種類から現在300種類へ増えた市場ニーズの変化と、常時2000丁以上のパーツストックなど自社の強みを挙げ、競争優位の考え方が具体的に読み取れる。
4カ月前後の刃材加工が1、2日に短縮、在庫減少とキャッシュフロー安定など課題と効果が具体的で、販売増や海外展開につながる計画が読み取れる。
販売増や利幅アップは見込めるとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、数値目標は読み取れない。
従業員12名、職人歴約40年の代表や後継者育成の取組が書かれ、体制の一部はうかがえるが、補助事業遂行に関する具体的な体制説明は薄い。
ヘアスタイル変化や美容師のカット時間短縮というニーズ、HRC67の高硬度素材など選ばれる理由が具体的に整理されている。
量産体制の構築と後継者育成が次の目標として挙げられているが、スケジュールや課題の解決方法は明示されていない。
在庫減少とキャッシュフローの安定が成果として述べられているが、資本金600万円や金融機関からの資金調達に関する記述は読み取れない。
HRC67の高硬度素材を業界で初めて製造したこと、現代の名工認定や国内外からの注文など、同分野で高付加価値化を図る点が具体的に読み取れる。
海外展開や利用業界への進出は書かれているが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的理由は明確には述べられていない。
作業時間の大幅短縮や在庫減少などの効果は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
NC制御自動研削機の導入による機械化は書かれているが、地域やサプライチェーンのイノベーションへの貢献は明示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
和歌山市で創業し、プレミア和歌山や和歌山県企業ソムリエに認定されている地域性はうかがえるが、雇用創出や地域成長への言及は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
手作業での仕上げ機械加工と伝統的な製造方法を融合させ、クオリティーを落とさずに量産できる体制を構築することを次の目標としている。あわせて職人ならではの知識とノウハウを持つ後継者を育成する。
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
株式会社キーエンスの画像寸法測定器IM-6700を導入し、技術担当者から操作方法の訓練を受けた。
効果:測定時間 5分→0.004分
温水加熱ニーダー等3機種を導入し、製品の湯煎殺菌とどぶ漬け殺菌の方法を新たな独自の殺菌方法に変更した。
効果:ボイラー燃料費(年間) 256万円→84.9万円