ものづくり補助金平成27年度製造業宮城県

代替加工によるリードタイム短縮と低コスト化の実現

株式会社株本

成果リードタイム 7日→1日

この事例のポイント

  • 高硬度な内径研削を外注しており、納期と外注費がかかっていた。
  • 熱処理後の高硬度な内径研削を社内で行えるよう、高硬度の切削を可能とするCNC旋盤を導入した。
  • リードタイム 7日→1日。高硬度な内径研削を社内で研磨と同程度の精度で行えるようになり、外注していた工程を内製化できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社株本
所在地宮城県 大崎市
業種その他の製造業
技術分野精密加工

事業の背景

精密部品の製造会社で、スマートフォン、カメラ、産業用ロボットなどを製造する過程で必要な機械装置の部品を主に造っている。顧客は多業種にわたり、一つひとつオーダーメイドで造ることがほとんどで、注文より「こういう部品を造りたい」という相談を受けることが多い。中東・アジアの進出による競争が増している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程高硬度な内径研削を外注しており、納期と外注費がかかっていた。
  • 納期・工程研磨加工を外注しており、約1週間かかっていた。
  • 生産能力切削時間が長くチップの摩耗が早いことが課題だった。

やったこと

熱処理後の高硬度な内径研削を社内で行えるよう、高硬度の切削を可能とするCNC旋盤を導入した。様々な材質のテスト加工を行い、切削時間、面精度、寸法精度を評価した。その結果、研磨と同程度の精度の加工が社内で可能となり、これまで約1週間かかっていた製造がほぼ1日でできるようになった。

加工機CNC旋盤

事業の効果

  • リードタイム 7日→1日

高硬度な内径研削を社内で研磨と同程度の精度で行えるようになり、外注していた工程を内製化できた。製造はほぼ1日でできるようになり、納期が大きく短縮された。外注費も約20%のコストダウンが見込める。今後は試作品を造り、顧客の要望に応えて受注と収益の拡大を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組として平成27年度補正の事業で内径研削を内製化したことは読めるが、経営戦略上の位置付けまでは書かれていません。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    多品種少量の強みや中東・アジアの競争激化に触れており、外部環境と強みの関係はうかがえるが具体性は薄いです。

  • 課題の認識と解決4

    課題は低価格・短納期の実現と明示され、外注費約20%のコストダウン見込みや研磨約1週間からほぼ1日への短縮が書かれています。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    外注費約20%削減、研磨の約1週間からほぼ1日での製造など、数字で示された目標と実績が読み取れます。

  • 事業を進める体制2

    社内体制として経理部長や取締役の名前は出ますが、補助事業を遂行する人材や事務処理能力の記述は読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    多品種少量・1個から対応できることが強みとされ、顧客は多業種でオーダーメイドが多い点が明確に書かれています。

  • 事業化までの道筋3

    試作品作成とアピールという今後の進め方は書かれていますが、スケジュールや課題解決の方法は具体的ではありません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    高硬度内径研削を社内で研磨同等の精度で行える点は読めるが、分野の普及度や高価格化の水準は書かれていません。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    大崎市に製造業が多いことや総合的に対応できる点は触れられていますが、国が補助する波及効果の記述は乏しいです。

  • 費用対効果4

    外注費約20%のコストダウンや研磨1週間からほぼ1日への短縮など、投資に対する効果が数字で示されています。

  • イノベーションへの貢献2

    CNC旋盤導入による加工技術の内製化は読めますが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    宮城県大崎市の製造業の集積を活かす点が語られているが、雇用創出や地域成長への具体的な記述は薄いです。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は試作品を造り、この成果をアピールしていく。さらなる顧客開拓を目指す。研磨が必要な顧客への対応範囲の見極めと交渉が今後の課題である。

事業者の声

1個からでも製造する多品種少量が私どもの強みで、よほどのものでない限りはすぐ作れることが強みです

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。