ものづくり補助金平成24年度新潟県

照明によって成長に変化が?小型電球メーカーが開発した植物用LED照明

株式会社ルミナスジャパン

この事例のポイント

  • 植物育成用のLED照明を開発するには、LED照明の企画・設計・試作・製造に関するノウハウが十分ではなかった。
  • 補助事業では、LED照明の企画・設計・製造・試作や構想に関する検討を行い、LED照明の製造技術とノウハウを獲得した。
  • 植物の種類に応じて光の色を簡単に変えられる植物育成用LED照明を開発した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ルミナスジャパン
所在地新潟県 村上市
業種電気機械器具製造業
技術分野電子部品・デバイスの実装
従業員数71人
資本金1,100万円
設立1966年

事業の背景

主力は自動車の室内灯に使われる小型電球の製造・販売である。また顧客の要望を受け、LED照明の企画から設計・製造・販売までを一個単位から行っている。植物工場などで多種類の植物を扱う需要を見込み、植物育成用LED照明に取り組んでいた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術植物育成用のLED照明を開発するには、LED照明の企画・設計・試作・製造に関するノウハウが十分ではなかった。
  • 新製品・新技術植物育成用LED照明の効果を科学的に実証する必要があった。

やったこと

補助事業では、LED照明の企画・設計・製造・試作や構想に関する検討を行い、LED照明の製造技術とノウハウを獲得した。開発した植物育成用LED照明は発光部分が着脱可能で、違う色のLED照明と簡単に交換できる。植物の種類によって好む色や成長が異なるため、植物工場などでも植物の種類に応じて色を変えられるようにした。他社製品のように電気的に色を切り替える回路が不要で、取り扱いが簡単な点が特徴である。大学と共同研究を行い、その効果を科学的に実証した。

新しい製品・サービス:発光部分を着脱して色を交換できる植物育成用LED照明

事業の効果

植物の種類に応じて光の色を簡単に変えられる植物育成用LED照明を開発した。電気回路を複雑にせず、LED照明を付け替えるだけで色を変えられるため取り扱いも容易になった。補助事業で得たLED照明の企画・設計・製造のノウハウにより、今後の開発の幅が広がった。植物の成分分析や育成の支援を新しい事業として展開する見通しも得られた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    小型電球の製造技術を生かしてLED照明ランプを作り、植物育成用光源へ展開した経緯が事例に書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    LED照明の付け替えだけで色を変えられ、他社の回路が複雑な製品より取扱いが簡単だと比較して述べられている。

  • 課題の認識と解決2

    植物工場向けへの提案は述べられているが、課題の整理や解決に向けた計画の記述は見当たらない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    付加価値や賃上げの数値目標は記載がなく、目標値の設定は事例から読み取れません。

  • 事業を進める体制4

    従業員71名の体制に加え、大学と共同研究を行い効果を科学的に実証していることが事例に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    植物の種類ごとに好む色が違うため、LED発光部を交換できる仕様で植物工場の多品種対応を狙っている。

  • 事業化までの道筋2

    大学との共同研究で効果を実証する方針はあるが、スケジュールや課題の解決方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    植物の種類による色の好みに合わせた交換式LEDという点で、同分野の中での差別化が事例に示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    植物工場への提供や植物成分分析など新事業の展開が述べられるが、雇用や経済波及の具体的数字はない。

  • 費用対効果1

    補助金の投入額や付加価値の増加など、費用対効果を示す数字は事例に記載されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    交換式の照明仕様と大学との効果実証により、植物育成分野の技術革新に貢献する可能性がうかがえる。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    照明技術を植物育成や成分分析へ広げ、光から植物へ分野を超えて進出する方向性が事例に示されている。

  • 地域経済への波及2

    本社は新潟県村上市にあるが、地域の特性を活かした事業や地域経済への波及は述べられていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後も自動車の室内灯を継続しつつ、LED照明の製作技術を生かしたサービスを行う。植物工場の支援を今後さらに多く行い、自社で植物工場の運営を検討する。

業種と困りごとが近い成果事例

宮城県平成24年度

超抗菌ニッケルめっきの事業化

神戸製鋼所の抗菌めっき技術を導入し、自社で性能検証を行ったうえで、試作設備(100L槽と付帯設備)を設置・稼働させた。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。