ものづくり補助金平成25年度製造業神奈川県

ファイバーレーザー溶接機の導入による微細溶接技術の高度化

株式会社第五電子工業

この事例のポイント

  • 従来の設備では溶け込み幅の狭い溶接や板厚1mm以下の薄もの溶接が難しく、高度な溶接技術が獲得できていなかった。
  • ファイバーレーザー溶接機を導入し、微細な溶接が可能な体制を整えた。
  • 通常は電子ビーム溶接で行っていた加工をファイバーレーザー溶接で行えるようになり、売上と収益が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社第五電子工業
所在地神奈川県
業種電気機械器具製造業
技術分野接合・実装

事業の背景

当社は精密な溶接技術を強みとしている。既存取引先である大手半導体製造装置メーカーから、精密・高精度な試作開発品にファイバーレーザー溶接を利用したいとの相談を受けた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術従来の設備では溶け込み幅の狭い溶接や板厚1mm以下の薄もの溶接が難しく、高度な溶接技術が獲得できていなかった。
  • 品質・精度溶接時に変形や歪みを抑えることが難しく、外観の美観も十分に確保できなかった。

やったこと

ファイバーレーザー溶接機を導入し、微細な溶接が可能な体制を整えた。溶け込み幅を狭くした溶接加工により外観・美観を向上させた。従来の設備では難しかった板厚1mm以下の薄もの溶接と、変形や歪みを抑えた溶接を可能にした。

加工機ファイバーレーザー溶接機

事業の効果

通常は電子ビーム溶接で行っていた加工をファイバーレーザー溶接で行えるようになり、売上と収益が向上した。既存取引先の半導体製造装置メーカーの開発案件に貢献するとともに、新たな半導体製造装置メーカー2社との取引にもつながった。補助事業で得た技術をさらに発展させ、利益率の高い新たな溶接技術も獲得し、事業規模を急速に拡大させている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    精密な溶接技術を強みとし、補助事業で得た技術をさらに発展させている点から、過去の取組との一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大手半導体製造装置メーカーからの相談を受け、電子ビーム溶接の代替や新規2社との取引につなげており、強みを活かした競争優位が読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    外観向上、板厚1mm以下の薄もの溶接、変形や歪みの抑制といった課題に対応したと書かれているが、解決の具体的な計画は薄い。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売上や収益が増加したと記載があるが、目標値や数字は示されておらず、実現可能性を判断する材料が少ない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客は大手半導体製造装置メーカーで、外観向上や板厚1mm以下の溶接など、製品の価値と選ばれる理由が整理されて書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    補助事業で得た技術を発展させ事業規模を拡大したとあるが、中長期の遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    通常は電子ビーム溶接で行う加工を代替し、利益率の高い新たな溶接技術を獲得したとあり、高付加価値化の方向性がうかがえる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    半導体製造装置分野の開発需要に寄与したとあるが、国が補助する理由となる波及効果や雇用創出は書かれていない。

  • 費用対効果2

    事業規模を急速に拡大させたと書かれているが、補助金額に対する付加価値増加などの数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    ファイバーレーザー溶接という先端的な加工技術を半導体開発の供給網に組み込んだ点から、サプライチェーンへの貢献がうかがえる。

政策面40%
  • 成長分野への進出3

    半導体製造装置の開発需要を取り込み、新たな取引先を獲得しており、成長分野への進出がうかがえる。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。