南部鉄器の表面処理プロセスの強化による納期短縮化
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
株式会社不二ゴム工業
成果5年で600社以上増えた
| 事業者名 | 株式会社不二ゴム工業 |
|---|---|
| 所在地 | 石川県 かほく市 |
| 業種 | ゴム製品製造業 |
| 技術分野 | 金型 |
| 従業員数 | 51人 |
| 資本金 | 2億円 |
| 設立 | 1980年 |
多種多様な分野の製品開発で使われる樹脂(ゴム)製品は、試作品は国内で製造し、コストの安い東南アジアなどの国外で量産する形態に変化している。そのため国内ゴム製品製造企業の売上の中心は試作品用の樹脂製品の生産へシフトしてきた。
抱えていた課題
やったこと
試作品開発で金型を不要とし、低コストかつ高精度に成形できる3Dプリンターを導入し、提案される試作開発に対応できる生産設備を確保した。この3Dプリンターにより、安価で高精度な樹脂製品を短納期で生産できる新たな生産システムを構築した。特に試作品開発において大きな効果を発揮する。
| 加工機 | 3Dプリンター |
|---|
新しい製品・サービス:3Dプリンターを用いた樹脂製品のスピード試作・量産初期生産
3Dプリンターにより、あらゆる業種の試作開発案件に対応できるようになった。試作の問い合わせ件数が増え、取引先企業数は5年で600社以上増えた。従来業務の各種ゴム製品の引き合いも増え、試作から量産初期の製品納品までを一貫して行うワンストップ型の企業へと変わった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
従来のゴム製品製造から試作・量産へ広げ、3Dプリンター導入で設計・試作分野に進出したと読めるが、経営戦略上の明確な位置付けは記述が薄い。
国外流出や金型費用10〜50万円という外部環境と、試作〜量産初期に強い小回りの良さという強みが具体的に書かれている。
金型費用が課題と認識され、3Dプリンターで金型不要の生産システムを構築する解決策が示されている。成長につながる見込みも述べられている。
取引先企業数が5年で600社以上増えたとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず実現可能性の判断材料が乏しい。
従業員数51人、設立年月や取引先が記載されるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述は薄い。
試作分野〜量産初期に強み、コストと精度のバランス、要望に合わせた提案試作など、顧客ターゲットと選ばれる理由が具体的。
今後は3Dプリントに付加価値をつけていくとあるが、遂行方法やスケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
金型不要の3Dプリント試作は普及度が低い分野と読め、精度を維持した低価格成形という高付加価値化の取り組みが示されている。
海外流出の抑止と国内ゴム製品企業の主軸事業維持が述べられ、国内産業への意義はうかがえるが波及効果の数字はない。
補助金額や費用対効果の数値は書かれていないが、取引先600社増加という成果がわずかに読み取れる。
3Dプリンターによる金型不要の生産システムは新技術活用だが、地域やサプライチェーンへの波及は記述が薄い。
国内ゴム製品企業の売上が試作へシフトした変化は触れられるが、構造転換への言及は限定的。
かほく市所在の地域企業で、地域の製造業の受け皿になっている点は読み取れるが、地域特性の活用の記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
3Dプリンターにおいてもニーズは高く、今後は3Dプリントをただ造形するだけでなく、不二ゴムだからこそできる付加価値をつけていくことが望まれる。
不二ゴム工業では、どこでもできるものではなく「不二ゴムだからできるものづくり」をモットーに日々の活動を行っております。
公式の事例集より(原文のまま)
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃
ダイカスト部品を傷つけない「振動バレル条件の最適化法」を用い、群馬県立群馬産業技術センターと協業して、振動バレル研磨の条件を4つのパラメー…
効果:7~10%の生産性向上を達成