ものづくり補助金平成24年度石川県

鋳造技術を利用した高強度と高耐焼付性を有する大物摺動部品の量産化技術開発

株式会社明石合銅

この事例のポイント

  • 減速機や大型ディーゼルエンジンなどに使われる大型部品では、凝固冷却の際に十分な温度勾配や冷却速度が得られず、複合金属化の実生産に適用できていない。
  • 高効率型回転炉を導入し、鋳造技術を利用した鉄系母材の予熱条件の最適化を行った。
  • 大物部品の複合金属化により、産業機械・船舶機械分野の大物部品の摺動性向上と製造コストの削減を実現し、国際競争力の向上を目指す。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社明石合銅
所在地石川県 白山市
業種非鉄金属製造業
技術分野鋳造
従業員数210人
設立1946年

事業の背景

同社は銅や銅合金を核とした複合材料による建設機械部品、油圧機器部品、給湯器部品、各種ポンプ部品、水道関連部品、モーター部品などを得意としている。複合金属化技術は薄肉小型部品では量産が確立されているが、大型部品への適用は進んでいない。大物複合材の市場は国内外で大きいが、欧米に比べ国内では生産者が確認されていない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力減速機や大型ディーゼルエンジンなどに使われる大型部品では、凝固冷却の際に十分な温度勾配や冷却速度が得られず、複合金属化の実生産に適用できていない。
  • 新製品・新技術国内では大物複合材部品を生産しているメーカーが確認されないため、低コストで量産できる大物部品向けの複合金属化技術を確立する必要がある。

やったこと

高効率型回転炉を導入し、鋳造技術を利用した鉄系母材の予熱条件の最適化を行った。鋼合金の鋳込み工程を確立し、凝固解析シミュレーションを活用して最適な冷却方法を確立した。その上で大物部品に対応する試作品の開発を行い、大物部品に対応した複合金属化技術を確立した。

新しい製品・サービス:大物部品に対応した、表面酸化を防ぎながら鉄系部品と溶融銅合金を接触反応させて接合する複合金属化技術(鋳込み接合)。減速機や大型ディーゼルエンジンなどの産業機械・船舶機械分野の大物部品向け。

事業の効果

大物部品の複合金属化により、産業機械・船舶機械分野の大物部品の摺動性向上と製造コストの削減を実現し、国際競争力の向上を目指す。コスト面で高い競争力を持ち、産業機械・船舶機械分野の大物複合材部品で国内シェア30%、欧州シェア20%の市場獲得を目指している。新たな市場の獲得も狙う。

今後の展望

産業機械・船舶機械分野の大物複合材部品で国内シェア30%、欧州シェア20%の市場獲得を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。