多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
丸八株式会社
成果横糸のロス率 20%→5%
| 事業者名 | 丸八株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 福井県 坂井市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | 繊維加工 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 8,000万円 |
| 設立 | 1968年 |
丸八は、スーツケースやゴルフシャフトなど幅広い分野に、金属に替わる部材であるCFRP(炭素繊維複合素材)を供給している。数年前からは自動車、バイクなどモータースポーツ用素材の開発に力を入れている。福井県が特許を持つ炭素繊維の束を薄いシート状に広げる「開繊」技術が効果的と考えられていた。
抱えていた課題
やったこと
機械メーカーと協同し、高機能の開繊専用織機を設計段階から試作開発した。出来上がりのクロスはモータースポーツ用途に絞り、1,000ミリ幅での設計とした。新しい織機は、より強度の高い繊維に対応でき、製織時の横糸のロス率を20%から5%へ大幅に削減した。各工程の動作をプログラムで制御し、製織時間を短縮するとともに、原料に合わせた条件設定も可能にした。新規の目止め処理方法も取り入れ、開繊クロスの品質も向上させた。
新しい製品・サービス:モータースポーツ用高機能炭素繊維部材(開繊織クロス)
原料ロスが大幅に減り、高品質の炭素繊維複合素材を低コストで製作できるようになり、競争力が大きく高まった。製織時間も制御プログラムによって短縮された。開繊クロスの品質も向上した。モータースポーツというニッチ市場でシェアを伸ばすことが期待されている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1990年代後半から先端複合材料へ着手し、基本を大事にしつつ時代に応じ事業形態を転換してきたと書かれているが、経営戦略上の位置付けは具体的に読み取れない。
既存開繊織機の技術課題を踏まえ、モータースポーツ用途に絞って新規開発し、原料ロスを20%から5%へ削減したと具体的に読み取れる。
既存織機の課題を認識し、原料ロス20%から5%への削減と製織時間短縮を実現する計画と結果が示されている。
原料ロス率の削減など数値はあるが、付加価値額や賃上げに関する目標値は書かれておらず、実現可能性の評価は限定的。
従業員20人、機械メーカーと協同で試作したとあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述はわずか。
軽量で高強度なクロスをモータースポーツ用途に絞ると書かれ、顧客ターゲットは示されるが、ニーズの裏付けは具体的でない。
試作開発の工程や制御プログラムによる時間短縮は書かれるが、中長期のスケジュールや課題解決の遂行方法の詳細は薄い。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
モータースポーツ分野はニッチ市場で、一般的な普及度が低い中で高機能・高品質の炭素繊維素材を開発していると読み取れる。
モータースポーツ分野の宣伝効果や横展開の可能性はうかがえるが、国が補助する波及効果や雇用創出の記述は明確でない。
原料ロスを20%から5%へ大幅削減し、低コストで高品質な素材を製作できるようになったと費用対効果が具体的に示されている。
機械メーカーと協同で制御プログラムを採用した点はうかがえるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
福井県の特許技術を活かす点はうかがえるが、地域の雇用や経済成長を牽引する具体的な記述は見当たらない。
モータースポーツ分野での普及は宣伝効果も大きく、横展開を行うレプリカモデルの市場も期待される。ニッチ市場だが世界中に根強いファンがおり、軌道に乗れば一定の販売数が見込める。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
医療用人工股関節のボールとライナーに使うコバルトクロムモリブデン合金(コバリオン)の丸棒から球状に加工した。
効果:真球度(ボール) 70μm→5.1μm
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%