ものづくり補助金平成24年度福井県

超急速超低温冷凍機導入による長期保存「福井米粉カステラ」の試作開発

この事例のポイント

  • 米粉は小麦粉より固化(老化)が速く、米粉カステラの賞味期限は一週間程度と短いことが大きな課題だった。
  • 超急速超低温冷凍機(プロトン冷凍機)を導入し、上部の扉の部分のみが冷凍庫となっている冷凍機で製品を急速冷凍した。
  • 計画的な生産が可能になり、繁忙期と閑散期の仕事量を平均化できたことで、売り逃しやオーバーワークなどの無理や無駄がなくなった。

事業者のプロフィール

所在地福井県 福井市
業種食料品製造業
技術分野プラスチック成形加工
従業員数5人
設立1874年

事業の背景

竹内菓子舗は、四季に合わせた手作りの和菓子やまんじゅう、餅などを製造し小売りしている。2012年に保存料や添加物を用いず福井県産コシヒカリの米粉100%でつくるカステラを発売したところ大ヒットし、今では看板商品となっている。米粉は小麦粉に比べてでんぷんやたんぱく質の構造、保水量の違いなどから固化(老化)のスピードが速く、賞味期限が短いことが課題だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力米粉は小麦粉より固化(老化)が速く、米粉カステラの賞味期限は一週間程度と短いことが大きな課題だった。
  • コスト・採算冷凍により保存期間を延ばすことは可能だが、通常の業務用冷蔵庫による凍結では品質の低下が避けられなかった。

やったこと

超急速超低温冷凍機(プロトン冷凍機)を導入し、上部の扉の部分のみが冷凍庫となっている冷凍機で製品を急速冷凍した。冷凍機で冷凍した製品を保存するための保管庫も設置した。カステラの水分が凍る際に最も氷の結晶が大きく成長しやすい0℃〜-7℃の温度帯を短時間で通過させることで、組織の破壊を抑え風味や食感、鮮度を保てるようにした。冷凍状態での販売に対応するため新たに耐冷凍密封包装を開発した。生クリーム入りの商品は油脂が入るほうが長期冷凍保存に適しているため、その点も考慮した。

  • 加工機超急速超低温冷凍機プロトン冷凍機
  • その他冷凍製品保存用の保管庫耐冷凍密封包装

新しい製品・サービス:冷凍対応のカステラ「越のカステラ」(2015年6月発売)

事業の効果

計画的な生産が可能になり、繁忙期と閑散期の仕事量を平均化できたことで、売り逃しやオーバーワークなどの無理や無駄がなくなった。冷凍状態での販売が可能になったことで、購入者は食べたいときにレンジアップすれば出来たてのようなおいしさを楽しめ、消費者の利便性と商品競争力が大幅に向上した。賞味期限が伸びたことで県内外の小売店への卸販売の道が開け、インターネットを使った販売もコストダウンや規模の拡大が見込めるようになった。

今後の展望

米粉を活用する上での課題である固化の速さを解決する取り組みは意欲的で独自性がある。今後は小麦アレルギーの人へ向けてなど、商品のオリジナリティをどうPRしていくかがポイントになる。

事業者の声

福井県産のコシヒカリ米粉を使ったカステラは、全国へ福井の名前を知らしめたいという私の思いから生まれました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。