ものづくり補助金平成24年度福井県

間伐木材を活用した小断面木材のブロック連結複合梁の試作開発

株式会社西野工務店

この事例のポイント

  • 木造建築の伝統工法を受け継ぐ職人が不足している。
  • 昔ながらの間取りを室内空間の大きいダイニングキッチンやリビングに改修する際の構造材の補強に使うため、里継ぎの技術を応用した金物の試作開発に取り組んだ。
  • 耐震補強が必要な古い木造建築物を比較的安価に補強でき、既存建築物の活用促進につながる。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社西野工務店
所在地福井県 若狭町
業種総合工事業
技術分野塗装
従業員数18人
資本金2,000万円
設立1968年

事業の背景

株式会社西野工務店は福井県若狭地域で総合建設業を展開し、木造の一般住宅から鉄骨・鉄筋造の公共施設、工場・商業施設まで手がけている。木造の伝統工法を受け継ぐ職人が不足する一方、生活スタイルの変化により伝統家屋の改修ニーズが高まっていた。東南アジアでは住宅需要の高まりが見込まれていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能木造建築の伝統工法を受け継ぐ職人が不足している。
  • 新製品・新技術従来は職人の勘に頼っていた里継ぎ技術を、金物として再現できる形にする必要があった。
  • 新製品・新技術古い木造建築物の耐震補強は普及が進んでおらず、比較的安価に補強できる手段が求められていた。
  • その他生活スタイルの変化に伴う伝統家屋の改修ニーズに応える必要があった。

やったこと

昔ながらの間取りを室内空間の大きいダイニングキッチンやリビングに改修する際の構造材の補強に使うため、里継ぎの技術を応用した金物の試作開発に取り組んだ。地元の鉄工所で十分な強度と施工のしやすさを兼ね備えた試作品を作成し、ミリ単位の精度を実現できる金型を作成してオリジナルの金物を製作した。金物は間伐材(針葉樹)の小断面木材にビス留めするだけで部材を接合でき、強度試験では従来工法と同等の強度を確認し、耐力壁への活用も可能になった。後加工で梁の補強が容易にでき、軽量な木材を用いるため施工時の負担が少ないというメリットもある。JICAの事業を活用してラオス人の研修生・実習生を受け入れ、2019年にラオスに現地法人を設立予定である。

新しい製品・サービス:里継ぎの技術を応用した金物、および小断面材と金物を活用したガーデンハウス

事業の効果

耐震補強が必要な古い木造建築物を比較的安価に補強でき、既存建築物の活用促進につながる。里継ぎの技術を金物として具現化・図面化したことで、伝統工法の職人育成にも活用できる。ラオスの人材を育成して現地で金物を活用した建築モデルを展開し、国内の職人不足への対応や途上国支援にもつながると見込まれる。

今後の展望

ラオスで設立予定の現地法人を通じ、タイやベトナムでの需要を見込んでいる。

  • 目標:従業員数18名
  • 目標:売上高10億円(平成30年8月期)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。