業界初。水性かつ透明の防錆表面処理技術の確立
導入した三段真空装置と二軸ミキサーの2つの装置を活用し、材料の粒子をナノ化する技術を確立した。
株式会社川上板金工業所
| 事業者名 | 株式会社川上板金工業所 |
|---|---|
| 所在地 | 香川県 仲多度郡まんのう町 |
| 業種 | 総合工事業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 設立 | 1934年 |
同社は工業・商業用施設の鋼板屋根の研究・開発・製造・施工を行っている。大型建物では台風による飛散被害が続いており、同社は平成16年から台風災害を目標に研究開発を進めてきた。近年はコンビニエンスストアや事務所など中・小型建物向けのニーズが高まっている。
抱えていた課題
やったこと
中・小規模施設向けの鋼板製屋根材として、自然災害に強い山高タイプのハゼ式鋼板屋根の試作・開発を実施した。従来工法の折板に代えて、革新的なハゼ式嵌合型折板と工法を進化させた。タイトフレームの側面にクローザー金具(吹き上げ防止金具)を施し、屋根材の頂部のハゼ部分と側面の嵌合部分の3点で接合する構造とした。成型機をロール可変式に変更し、タイトフレームは2連式から単独式とし、働き幅300〜550に対応する特殊金型を製作した。形状はTYPE-S、TYPE-H、TYPE-D、TYPE-Kなど多種のバリエーションとした。
新しい製品・サービス:中・小規模施設向けの鋼板製屋根材「クローザーZ」(山高タイプ、働き幅300・420・550の3種類)
吹き上げ防止金具との3点接合により屋根の強度が増し、JIS A6512の曲げ耐力試験で従来工法に比べて約10%強度が向上した。働き幅300・420・550の3種類と、側面サザナミ工法、アール成型、新断熱工法、縦葺き材対応など多様なバリエーションにより、さまざまな用途や規模に対応できるようになった。成型機の独自開発により他社の侵害を受けずに自社の製造方法を実現し、グッドデザイン賞を受賞したシリーズの製品として高いデザイン性も備えている。
30分耐火構造の認定を既に取得しており、すぐに市販化できる体制と準備が整っている。兄弟品のZ500クローザールーフとともに、四国四県だけでなく近畿や九州地方まで営業エリアを広げ、新たな市場を獲得したいと考えている。
クローザーシリーズの開発に至ったのは、04年の台風を経験したからです。この年四国に6つの台風が上陸しました。わたしたちは、強風ではがれた体育館の屋根の復旧をご依頼いただき、現場で飛散した屋根を目の当たりにして、台風の怖ろしさを痛感しました。これを機に「台風ゼロ災害」を目標に掲げ、新しい屋根材の開発に取り掛かったのです。大きな屋根は、屋根材の「ハゼ」という部分を互いにはめ込んで横につなげて作ります。下からの風で吹き上げられた屋根は、吹き上げに抵抗する力を超えると屋根材が左右に広がり、ハゼが外れるのです。ハゼが外れると屋根は強度を失いバラバラになってしまいます。そこでわたしたちは、屋根材の側面に吹き上げ防止金具を取り付けられるよう、「リブ」と呼ばれるくびれを施しました。そうすることで、金具とリブがかみ合い、吹き上げに強くハゼが外れにくくなりました。本製品で「台風ゼロ災害」の社会を実現したいと、使命感に燃えています。
公式の事例集より(原文のまま)
導入した三段真空装置と二軸ミキサーの2つの装置を活用し、材料の粒子をナノ化する技術を確立した。
次亜塩素酸水生成器と高圧洗浄機を一体化した装置を自社で開発した。
電磁波シールド用観察システム、高周波測定機、赤外線サーモグラフィー、3Dプリンター、表面抵抗測定機などの機械装置を購入した。