ものづくり補助金平成24年度鹿児島県

建築鉄骨と太陽光発電アレイの金物加工内製化

双葉鉄工建設株式会社

成果NC制御のカスタマイズにより製品管理及び加工効率が15%以上向上

この事例のポイント

  • 既存の建築鉄骨及び新規事業分野において、小物金物製作の能力をさらに高める必要があった。
  • 生産ラインの増強を目標に、試作品を作成しながら新規の金型を導入し、建築鉄骨と太陽光発電関連の金物製作の内製化に取り組んだ。
  • NC制御のカスタマイズにより製品管理及び加工効率が15%以上向上。コスト及び加工時間が飛躍的に改善した。

事業者のプロフィール

事業者名双葉鉄工建設株式会社
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種建設業
技術分野金型
従業員数16人
資本金1,000万円
設立1951年

事業の背景

双葉鉄工建設株式会社は、創業63年目を迎える建築鉄骨業を主体とした事業所である。近年は新規事業として太陽光発電事業も展開している。外注依存率が高かった小物金物の加工分野を、より一層の収益分野へと成長させることが課題であった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存の建築鉄骨及び新規事業分野において、小物金物製作の能力をさらに高める必要があった。
  • コスト・採算外注依存率が高かった加工分野を内製化し、収益性を高める必要があった。
  • 納期・工程短納期及び低価格化に向けた生産プロセスを構築する必要があった。

やったこと

生産ラインの増強を目標に、試作品を作成しながら新規の金型を導入し、建築鉄骨と太陽光発電関連の金物製作の内製化に取り組んだ。多種多様な金型を導入して加工の対応力を高めた。NC制御をカスタマイズしてデータの保存を可能にし、製品管理及び加工効率が15%以上向上した。ライン上に溶接機を配置して定尺鋼材のロス率を6%程度改善し、プラズマ切断機の配置により勾配切断や曲面切断等の特殊加工を可能にした。ラインの改良、レイアウトの再構築及びホイストの無線化により、精度及び安全性・作業性を向上させた。汎用鋼材を用いて作成できる太陽光架台の試作開発を行い、特殊鋼材や特殊加工をせずに建築鉄骨の応用で作成できる2パターンの架台を開発した。

新しい製品・サービス:太陽光発電架台(汎用鋼材を用いて建築鉄骨の応用で作成できる2パターン)

事業の効果

  • NC制御のカスタマイズにより製品管理及び加工効率が15%以上向上
  • 溶接機の配置により定尺鋼材のロス率が6%程度改善

コスト及び加工時間が飛躍的に改善した。NC制御のカスタマイズにより製品管理及び加工効率が15%以上向上し、ラインへの溶接機配置で定尺鋼材のロス率が6%程度改善した。プラズマ切断機の配置により勾配切断や曲面切断などの特殊加工が可能になった。安全対策により社員の仕事に対する意識にも良い影響を与えた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性建築鉄骨業を主体に培った技術や設備を生かし、外注依存率の高かった小物金物分野の内製化を経営上の課題として位置付けている。
  • 4
    課題の認識と解決外注依存率の高さという課題を認識し、内製化と短納期・低価格化を目標に生産プロセスを構築し、収益性向上を図る計画である。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標加工時間やコストの飛躍的改善、加工効率15%以上向上、定尺鋼材のロス率6%程度改善など数値目標・実績が示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制今後、人員配置を再検討し増員体制を整備したいとあるが、現状の人材や事務処理体制の具体的記述は少ない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性4

    建築鉄骨業を主体に培った技術や設備を生かし、外注依存率の高かった小物金物分野の内製化を経営上の課題として位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    太陽光発電事業など新規分野を展開しつつ強みを活かす方向性は読めるが、市場動向や競合との優位性の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    外注依存率の高さという課題を認識し、内製化と短納期・低価格化を目標に生産プロセスを構築し、収益性向上を図る計画である。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標4

    加工時間やコストの飛躍的改善、加工効率15%以上向上、定尺鋼材のロス率6%程度改善など数値目標・実績が示されている。

  • 事業を進める体制2

    今後、人員配置を再検討し増員体制を整備したいとあるが、現状の人材や事務処理体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    再生エネルギー関連の金物需要が見込めることや建築鉄骨の引き合い増加に触れているが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    試作を重ねて金型導入や架台開発を進めた経緯と今後の内製化比率向上の方針はあるが、中長期のスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    太陽光架台を汎用銅材と建築鉄骨の応用で作れる2パターンとして開発したとあるが、市場での普及度や高価格化の裏付けは示されていない。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用2

    地域の建築・再生エネルギー関連の金物需要に触れているが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は明示されていない。

  • 費用対効果4

    コスト・加工時間の大幅改善や加工効率15%以上向上、ロス率改善など、投資に対する生産性向上の効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    NC制御のカスタマイズによるデータ保存など一部のデジタル活用がうかがえるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    鹿児島県内の事業者として太陽光関連や建築鉄骨の地域需要に対応する形だが、地域経済や雇用への言及は乏しい。

今後の展望

小物金物加工への対応能力が改善されたことに伴い、原価の圧縮や外注依存率の低減による利益率の向上を図る。太陽光発電の架台作製は自社で一元管理して加工を行う。再生可能エネルギー関連の金物需要と建築鉄骨の引き合い増加に備え、人員配置を見直して増員体制を整備し、建築鉄骨の内製化比率も上げる予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。