超精密ガストース製法プロセスの確立
狭スリット部の加工精度を高めるため、デジタルマイクロスコープを導入し、同部の目視による計測と観察を行った。
株式会社エスワイ精機
成果歩留り 55%→90%
| 事業者名 | 株式会社エスワイ精機 |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県 笛吹市 |
| 業種 | 非鉄金属製造業 |
| 技術分野 | 鋳造 |
| 従業員数 | 25人 |
| 資本金 | 4,000万円 |
| 設立 | 1985年 |
エスワイ精機はアルミダイカスト鋳造と金型開発製作を手掛ける提案型の企業である。自動車部品などの精密機器部品を主に手掛けている。自動車メーカーから無段変速機の油圧制御部を鋳巣のない状態で作るよう課題を与えられ、それまで2年にわたり改善に取り組んでいた。
抱えていた課題
やったこと
セラミックフィルターの採用による溶湯の清浄化、溶湯保持状態での脱ガス処理の改善、真空ダイカスト法の採用と改善を行った。さらに独自の高真空ダイカスト技術を開発し、高真空対応金型を製作して、金型・高真空用大容量通気チャンネルをパイプで真空ポンプと接続した。金型上部にシャットオフバルブを設け、キャビティ内で真空度到達後に溶湯カット用シャットオフピンを射出と完全同期させて作動させる機構を確立した。金型接合面には耐熱シールを施工し、キャビティ内の気密性を高めた。真空度は7〜13kpaの目標を達成し、加熱によるブリスター試験、X線観察、比重測定で内部巣の減少と組織の緻密化を確認した。
| 金型 | 高真空対応金型 |
|---|---|
| 加工機 | 真空ポンプ |
| 加工機 | シャットオフバルブ・シャットオフピン機構 |
新しい製品・サービス:自動車部品(無段変速機の油圧制御部)向けの高真空ダイカスト技術による鋳造品
高真空鋳造技術の確立により、従来のダイカスト鋳造品に比べてガス欠陥である鋳巣が大幅に改善された。鋳巣の大きさ0.1mm未満の良品率は60%程度から90%近くまで伸びた。内部巣が減り内部組織も緻密になり、量産可能レベルに到達した。社員の意識にも変化が生まれ、新たな技術開発への挑戦が根づきつつある。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
2年にわたる改善取組の延長線上で高真空鋳造に挑んだと書かれているが、経営戦略上の位置づけまでは読み取れない。
自動車メーカーからの課題に応えた点はうかがえるが、市場動向や自社の強み弱みの分析は書かれていない。
歩留まり55〜60%から鋳巣を0.1mm未満で90%近くまで伸ばしたと、課題と成果が数字で示されている。
真空度7〜13kPaの目標達成と良品率60%から90%近くへの改善が数字で示され、量産レベル到達も記載されている。
技術部長と社長が開発に取り組んだと書かれるのみで、人員や事務体制の詳細は読み取れない。
自動車部品の鋳巣低減という顧客ニーズはうかがえるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は書かれていない。
試作、試験、評価を繰り返して調整したと書かれるが、スケジュールや中長期の検証計画は具体的に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ダイカストで鋳巣を最小限にする技術は業界の永遠のテーマとされ、ほぼ前例のない品質基準に挑んだと書かれている。
自動車部品の精密部品に関わる技術とは書かれるが、国が補助する波及効果や雇用創出の記述は読み取れない。
歩留まりが55〜60%から90%近くへ改善したと書かれるが、補助金額に対する費用対効果は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
公開されている事例からは読み取れません。
山梨県笛吹市の本社工場が舞台と書かれるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用の記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
ダイカスト鋳造でもここまで鋳巣を減らすことができるんだという、常識を覆すような成果を得ることができました。
公式の事例集より(原文のまま)
狭スリット部の加工精度を高めるため、デジタルマイクロスコープを導入し、同部の目視による計測と観察を行った。
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。
ダイス内面形状測定装置を導入し、ダイス内部形状を数値的に測定できるようにした。