ものづくり補助金平成24年度山梨県

LED検査機の機能・性能向上と低コスト化に向けた開発による海外展開

株式会社オーテックエレクトロニクス

成果検査速度 1倍→10倍

この事例のポイント

  • 中国市場への進出を狙ったが、現地製品との価格差がネックとなりシェアを獲得できなかった。
  • 検査機本体では、既存機の検査速度と精度を維持しながら中国市場向けの機能に絞り、部品点数を既存機の約1/4にした。
  • 検査速度 1倍→10倍。LED検査装置の検査速度は既存装置の約10倍になり、既存機と同等の精度を保ったままコストダウンを達成した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社オーテックエレクトロニクス
所在地山梨県 南アルプス市
業種業務用機械器具製造業
技術分野組込みソフトウェア
従業員数19人
資本金6,500万円
設立1986年

事業の背景

オーテックエレクトロニクスは画像処理や各種テスターの設計技術をベースに、産業用検査装置を開発してきた。主力開発製品はLED検査機で、10年前に開発・発売して以来、日本と韓国のLEDメーカーを中心に大きなシェアを獲得している。数年前から中国を中心とするアジアの巨大市場への進出を進めたが、現地製品との価格差などからシェア獲得には至らなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信中国市場への進出を狙ったが、現地製品との価格差がネックとなりシェアを獲得できなかった。
  • コスト・採算中国市場で販売するため、既存のLED検査機の品質を落とさずに製品価格を抑える必要があった。
  • コスト・採算高価な校正済み分光器を使うとコストが合わないため、性能を保てる代替の仕組みが必要だった。

やったこと

検査機本体では、既存機の検査速度と精度を維持しながら中国市場向けの機能に絞り、部品点数を既存機の約1/4にした。部材は品質維持のため既存機と同等のものを使用し、試作で測定精度と速度を検証して既存機と同等の値を得た。客先デモで実際の生産における検査データを取得し、相関を維持できることを確認した。分光器は海外メーカーの未校正機種を使い、独自に測定値算出アルゴリズムを開発して高価な分光器のデータと絶対精度と繰り返し精度を比較検証した。さらに校正専用ソフトを開発し、エクセルでの作業時の約1/5にあたる9分以下で校正できるようにし、市場が要求する精度0.001以下を達成した。

  • 検査測定分光器海外メーカー製・未校正機種
  • ソフト製品校正ソフト専用ソフト

新しい製品・サービス:低コスト化・高機能化したLED検査装置の新製品

事業の効果

  • 検査速度 1倍→10倍
  • 部品点数 1倍→0.25倍
  • エクセルでの作業時の約1/5にあたる9分以下での作業が可能になった

LED検査装置の検査速度は既存装置の約10倍になり、既存機と同等の精度を保ったままコストダウンを達成した。分光器の校正も専用ソフトによって短時間で行えるようになり、市場が求める精度0.001以下を満たした。新たに配線まわりを工夫したことで、ユーザーが製品を送ればすぐに使える仕組みになった。これらにより中国市場の開拓を達成し、販売を伸ばすことができた。

今後の展望

販売開始から3年目を迎え、中国市場に切り込み始めており、日本でも好調な販売実績を上げている。今後はLED検査装置に力を入れつつ、医療やエネルギー関連の分野を開拓していく考えである。

事業者の声

10 年目のバージョンアップです。これまでの経験や技術を活かし、またお客さまニーズを反映させて、世界一といえる速度とアジア市場でも十分に戦えるだけのコストダウンを実現しました

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。