ものづくり補助金平成27年度製造業宮城県

癌細胞から漏出した血中循環DNAを高感度に測定できる診断キットの開発

株式会社ハプロファーマ

成果癌変異0.1%の検出に成功

この事例のポイント

  • 従来の測定装置は384検体を一度に測定する大規模病院向けの仕様で、町のクリニックから寄せられる数十人分の測定依頼に対応できなかった。
  • 血液中に極微量しか存在しない癌由来のDNA断片をさらに高感度に検出するため、従来の測定機器を改良し、新たに測定試薬類を導入した。
  • 癌変異0.1%の検出に成功。測定装置の改良と新たな試薬の導入により、癌由来DNAを高感度に検出できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ハプロファーマ
所在地宮城県 仙台市
業種業務用機械器具製造業
技術分野バイオ,測定計測
従業員数3人
資本金5,000万円
設立2004年

事業の背景

同社は先端創薬技術で個別化医療を推進するバイオベンチャーで、東北大学星陵キャンパス内に研究所を構え、東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)と共同研究を続けている。癌由来DNAは血液中に出る量がきわめて少なく、5~10年前までは測定が不可能だった。近年の技術進歩で検出が可能となり、世界各国で競合他社も癌リキッドバイオプシーの研究開発を進めており、測定感度のさらなる向上とスピードが求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の測定装置は384検体を一度に測定する大規模病院向けの仕様で、町のクリニックから寄せられる数十人分の測定依頼に対応できなかった。
  • 品質・精度血液中に極微量しか存在しない癌由来のDNA断片を、さらに高感度に検出する必要があった。
  • コスト・採算測定コストが高く、診断キットの実用化に向けた採算性の確保が課題だった。

やったこと

血液中に極微量しか存在しない癌由来のDNA断片をさらに高感度に検出するため、従来の測定機器を改良し、新たに測定試薬類を導入した。癌テスト検体は癌変異の含有率がコントロールされた分子診断用標準サンプルを使用し、癌変異1%と0.1%の検出に成功した。従来装置は384検体を測定する規模病院向けだったが、クリニックからの数十人分の依頼にも対応できるよう改良し、24検体の測定も可能にした。これにより測定コストも大幅に削減でき、実用化に向けて大きく前進した。

検査測定癌DNA測定用の測定装置(質量分析装置)
その他測定試薬類

新しい製品・サービス:癌リキッドバイオプシーによる癌由来DNAを検出する診断キット

事業の効果

  • 癌変異0.1%の検出に成功
  • 一度に測定できる検体数 384検体→24検体

測定装置の改良と新たな試薬の導入により、癌由来DNAを高感度に検出できるようになった。癌変異1%と0.1%の検出に成功し、現在は0.01%の検出に挑戦している。小規模なクリニックからの依頼にも対応できる検体数に改良し、測定コストも大幅に削減できた。これにより診断キットの実用化に向けて大きく前進した。

今後の展望

1~2年後に実用化が見込める診断キットを作成し、臨床試験と薬事申請を完了させる計画。実用化の目標は平成33年である。

事業者の声

最終的には診断キットの完成が目標です。1 ~ 2年後には実用化が見込める診断キットを作成し、臨床試験、薬事申請も完了させていきたいと考えています

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。