価格競争力強化のための、新型自動塗装装置の導入による塗装技術の高度化と生産プロセスの見直し
導入した粉体静電ガンは、粉状の塗料を帯電させて静電気で対象物へ効率良く塗装する設備で、塗装ガンの噴霧で行き届かない場所にも回り込んで付着す…
効果:ブロッキング廃棄塗料 800kg/年→100kg/年
北富士オリジン株式会社
成果重量 45kg→10.5kg
| 事業者名 | 北富士オリジン株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県 富士吉田市 |
| 業種 | 電子部品・デバイス・電子回路製造業 |
| 技術分野 | 切削加工 |
| 従業員数 | 84人 |
| 資本金 | 4,600万円 |
| 設立 | 1968年 |
創業当初は電源関係の組立配線を行っていたが、その後トランスの製造に特化した。トランス専門の小規模メーカーは東京都内でのワニス処理が難しくなったことなどから次々と廃業していった。一方で自動車の溶接ロボット化は世界的に進み、溶接機メーカーはロボットメーカーから溶接装置の小型・軽量化・大出力化を強く求められていた。
抱えていた課題
やったこと
周波数を高めるとSN値が下がりトランスを小型化できるため、インバータで1800Hzまで対応する高周波化を進めた。1次側巻線径、巻線方法、コア材質、コア構造、絶縁材質、封止剤材質、水冷経路、放熱形状の8項目を変えて実験を積み重ねた。巻線は複数巻きにして導体の表面積を稼ぎ、薄いケイ素鋼板を使って鉄損を減らした。絶縁材と熱伝導の良い封止剤(樹脂)を使い、真空脱泡乾燥設備で放熱性と絶縁性を高めるとともに脱気乾燥時間も短縮した。その結果、従来型の縦寸法155mmが131mmになり、45kgのトランスは10.5kgとなった。さらに80kVAを基に90kVAのトランスも試作し、温度上昇を155℃以下に抑えてJIS絶縁クラスF種を満たし、耐久試験にも合格した。
新しい製品・サービス:スポット溶接機用インバータトランス(80kVA、90kVA)
トランスの小型化と軽量化により、ロボットへの直接搭載が可能になり、ロボットの動作速度向上や小型化につながる見込みである。別置きのトランスが不要になることで装置スペースとケーブルのロス、コストが減る。封止剤や絶縁材、ケース材の見直しで温度上昇を抑え、耐久試験にも合格したため品質面でも実用に耐える。乾燥時間の短縮により生産性も向上した。
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創業当時の変圧器特化の経緯や、トランス一筋の歩みが書かれ、事業の一貫性はうかがえるが経営戦略としての明示は薄い。
ロボット溶接の市場拡大と小型軽量化要請を踏まえ、45kgから10.5kg、体積1/4と具体的な強みを示している。
ロボット搭載時の重量比率40%や発熱課題を明示し、冷却構造や絶縁材の改良で解決を図る道筋が書かれている。
量産化に向けた試算中とあり、軽量化の数値は示されるが、付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。
技術部の4名が実験に携わったと書かれ、体制の一端は読み取れるが、事務処理能力などの詳細は不明。
溶接機メーカーからの小型軽量化要望と、ロボット高速化・省エネという顧客ニーズへの対応が具体的に示されている。
80kVAから90kVAへの展開や上限値の余裕確保など次段階の課題は書かれるが、スケジュールは示されていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
溶接機用トランスの小型化は同分野で高水準を目指す取組として読めるが、普及度や高価格化の具体的根拠は薄い。
自動車生産や溶接ロボット市場の拡大に触れるが、雇用創出や波及効果など国が補助する理由は書かれていない。
サイズ1/4、重量4割減などの効果は書かれるが、補助金額に対する費用対効果は示されていない。
高周波化による小型化という技術革新はうかがえるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。
ロボット溶接の成長市場への対応はうかがえるが、日本経済の構造転換に資するとは明示されていない。
富士吉田市の企業である点は示されるが、地域特性を活かした経済成長への言及は書かれていない。
90kVAトランスは量産化に向けた試算を進めており、上限値に対する余裕を確保するため温度上昇のさらなる抑制に取り組む。今後はさらなる軽量化・小型化により世界最高をめざす。
僕はマシン屋ですね。
公式の事例集より(原文のまま)
導入した粉体静電ガンは、粉状の塗料を帯電させて静電気で対象物へ効率良く塗装する設備で、塗装ガンの噴霧で行き届かない場所にも回り込んで付着す…
効果:ブロッキング廃棄塗料 800kg/年→100kg/年
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃