バッテリーマネージメントユニットの高密度化と生産性向上

石川県の従業員15人の製造業が、ものづくり補助金で高密度プリント基板の製造設備を導入し、リードタイムを短縮した採択事例です。

アクソンデータマシン株式会社

成果高密度プリント基板(0.04mm以下)の製造を実現した

この事例のポイント

  • 従来の電子部品実装ラインは導入後20年超と老朽化しており、高密度電子部品の実装ができませんでした。
  • 高密度タイプのクリーム半田印刷機(YCP10)を導入し、0.04mm以下の高密度プリント基板の製造を実現しました。
  • 高密度プリント基板(0.04mm以下)の製造を実現した。高密度タイプのクリーム半田印刷機と接着剤塗布機能付きの部品実装機を導入し、0.04mm以下の高密度プリント基板の製造と…

事業者のプロフィール

事業者名アクソンデータマシン株式会社
所在地石川県 金沢市
業種電子部品・デバイス・電子回路製造業
技術分野接合・実装
従業員数15人
資本金1,000万円
設立1977年

事業の背景

当社は産業用バッテリーの販売やバッテリー電源システムの開発製造、ソーラー電力システムの開発製造を得意としています。リチウムイオン電池市場の拡大に伴い、それを制御するバッテリーマネジメントユニット(BMU)の高密度化と増産対応が課題となっていました。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の電子部品実装ラインは導入後20年超と老朽化しており、高密度電子部品の実装ができませんでした。
  • 品質・精度印刷機については基板セットから印刷・印刷版取り外しまでの全てが手作業のため、印刷品質のばらつきにより半田付け不良・実装品質不良が多く発生していました。
  • 人手・技能手直し作業も日常業務でした。
  • コスト・採算設備停止のトラブル(チョコ停・ドカ停)が日常的に発生し、設備稼働状況は良くない状況でした。
  • 納期・工程各種設備間は連結されていないため、プリント基板の搬送は手作業となり、クリーム半田や電子部品への触手が伴い、品質不良を招いていました。

やったこと

高密度タイプのクリーム半田印刷機(YCP10)を導入し、0.04mm以下の高密度プリント基板の製造を実現しました。クリーム半田を転写した後、直ちに画像認識によって半田の量や位置ズレを自動判定し、検査の手間を省けるようにしました。

両面実装を実現する自動実装機(i-PULSE series CHIP MOUNTER S10)を導入し、接着剤塗布機能により部品を高精度・高スピードで自動実装し、0.04mm以下の高密度プリント基板の実装を実現しました。さらに、印刷機、接着剤塗布機、実装機、リフロー装置などを自動コンベアで接続し、プリント基板供給からクリーム半田印刷、接着剤塗布、自動実装、リフロー、基板収納までの6工程を構築しました。

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

  • 高密度プリント基板(0.04mm以下)の製造を実現した
  • 0.04mm以下の高密度プリント基板の実装を実現させた

高密度タイプのクリーム半田印刷機と接着剤塗布機能付きの部品実装機を導入し、0.04mm以下の高密度プリント基板の製造と両面基板の実装自動化を実現しました。印刷から検査、実装、リフローまでを連結コンベアで自動化し、基板の一貫生産が可能になりました。

これにより、BMUの高密度化と増産対応が可能となり、自社製品の開発・製造のリードタイムを短縮できました。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均2.9 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決チョコ停・ドカ停や手作業印刷による半田不良・手直しを課題として挙げ、印刷から実装・リフローまで一貫自動化で解決を図っている。
  • 4
    新しさ・高付加価値0.04mm以下の高密度プリント基板実装を実現し、画像認識付き印刷や両面実装の自動化を組み合わせた高水準の実装技術を示している。

もう一歩だった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げに関する具体的な目標値は記載がなく、生産効率向上の方向性が示されるのみ。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    従来の実装ラインの老朽化と高密度実装の不可を課題とし、BMU高密度化・増産対応という既存のバッテリー事業の延長に設備投資を位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    バッテリー応用製品や太陽光製品を主体とする強みを踏まえ、高密度基板の製造・両面実装の自動化で自社の製品開発リードタイムを短縮している。

  • 課題の認識と解決4

    チョコ停・ドカ停や手作業印刷による半田不良・手直しを課題として挙げ、印刷から実装・リフローまで一貫自動化で解決を図っている。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げに関する具体的な目標値は記載がなく、生産効率向上の方向性が示されるのみ。

  • 事業を進める体制2

    設備導入と代表者の事業展開の記述はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    電気自動車のバッテリーリユースや車載用リチウムイオン電池のBMUに注力する方針と、主要取引先の実績が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    設備1・2・3の導入を段階的に進め、製造ラインを構築したという遂行の流れが示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    0.04mm以下の高密度プリント基板実装を実現し、画像認識付き印刷や両面実装の自動化を組み合わせた高水準の実装技術を示している。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    飛躍的に伸びる車載用リチウムイオン電池市場への注力と、地球温暖化低減への貢献意欲が述べられている。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    画像認識による半田の自動検査や自動生産ラインの構築というデジタル技術の活用が示されている。

政策面2.5
  • 成長分野への進出3

    車載用リチウムイオン電池のBMUという成長分野へ進出し、EVバッテリーのリユース事業も展開するとしている。

  • 地域経済への波及2

    石川県金沢市の企業として地域の雇用や経済成長への言及は乏しく、地域の特性を活かした記述は薄い。

今後の展望

今後、飛躍的に伸びる車載用リチウムイオン電池のBMUの開発・製造に注力していきます。

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文からAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。