ものづくり補助金平成24年度長野県

再生発泡ポリエチレン樹脂製家具「リポス家具(リサイクル ポリ スチレン家具)の短納期化と多品種小ロット生産への対応

株式会社ミツルヤ製作所

この事例のポイント

  • 再生発泡ポリスチレン製板材の品質が安定せず、顧客への納期遅延が生じている。
  • 新規金型3機種を導入し、リポス製品用の3種の材料を試作した。
  • 新規金型の導入により、リポス製品用材料の形状が安定して出るようになり、今後の生産リードタイムの短縮とロスコストの低減が見込まれる。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ミツルヤ製作所
所在地長野県 松本市
業種木材・木製品製造業
技術分野金型
従業員数37人
資本金1,500万円
設立1900年

事業の背景

同社は1900年創業で、ステンレス製流し台を経て住宅用木工製品へシフトし、公共施設等の造作家具の製造・施工を主体としてきた。10年ほど前から使用済み食品トレー等のリサイクル樹脂素材(ポリスチレン)を100%使用した再生発泡ポリスチレン樹脂製家具「リポスファーニチャー」を自社ブランドとして手がけ、保育園の下足入れが大手専門商社のカタログにも掲載され新たな販路につながっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度再生発泡ポリスチレン製板材の品質が安定せず、顧客への納期遅延が生じている。
  • コスト・採算板材の生産ロスが大きくコストが高く、ロスコストが収益に影響している。
  • 人手・技能顧客ニーズが多品種小ロットであるが、それに対応する金型等の設備が不足している。

やったこと

新規金型3機種を導入し、リポス製品用の3種の材料を試作した。試作の結果、一部改善の余地はあるものの形状については安定的に出るようになった。加えて新商品の試作も進め、一部試作品は量産の目途もついた。

金型金型(新規3機種)

新しい製品・サービス:リポスファーニチャーの新商品(一部試作品は量産の目途がついた)

事業の効果

新規金型の導入により、リポス製品用材料の形状が安定して出るようになり、今後の生産リードタイムの短縮とロスコストの低減が見込まれる。新商品の試作も進み、一部は量産の目途がついた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の木工・家具事業からリポス家具へ展開し、10年ほど前から手がけてきたことが読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    幅350ミリ・厚さ20ミリの大きさの板材は当社しか作れないとの記載があり、他社にマネできない自社ブランドとしての強みが具体的に示されている。

  • 課題の認識と解決4

    板材の品質が安定せず納期遅延とロスコストが収益に影響していることを課題として認識し、金型設備で品質と生産性を向上させる計画が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産リードタイムの短縮やロスコスト低減が見込めるとあるが、付加価値額や賃上げの目標値や数値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    禰津専務が開発を主導してきたことや生産体制の記述はあるが、人材や事務処理能力の確保について具体的な記載はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    雨や紫外線に強く割れや色落ちがない屋外用オーダー家具で、保育園の下足入れが大手専門商社のカタログに掲載された実績がある。

  • 事業化までの道筋3

    板材の品質安定が課題で、金型導入後も一部改善の余地があると示され、課題認識はあるが遂行スケジュールは記載が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    再生発泡ポリスチレン樹脂を100%使用した屋外用家具で、2017年に特許を取得しており、同分野で独自の高付加価値化を図っている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    循環型エコ商品として人と環境にやさしいとうかがえるが、経済波及効果や雇用創出などの国が補助する積極的理由は記載されていない。

  • 費用対効果2

    ロスコスト低減や生産リードタイム短縮が見込めるとあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    リサイクル樹脂を活用した循環型製品への取り組みがうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。

  • 地域経済への波及3

    松枯れ病で伐採された地域の松材を使った学校用机の試作など、地域資源を活かす取り組みが記載されている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。