ものづくり補助金平成24年度長野県

検査物固定型工業用CTスキャンの開発

日本装置開発株式会社

この事例のポイント

  • リーマンショックで売上げが半減し、OEM先からの受注に頼る状態から抜け出すため、顧客ニーズをくみ取った自社製品の開発が必要だった。
  • 自社開発の4インチIIカメラ用CTスキャナ(FX100BASIC)を基に改造を行った。
  • 試作した装置は、検査時間が20~50秒、検査部品サイズが直径200mm・高さ200mm、部品全体を同時に観察でき、部品搭載重量は8kg、検査分解能は0.2~0.3mmとなった。

事業者のプロフィール

事業者名日本装置開発株式会社
所在地長野県 安曇野市
業種生産用機械器具製造業
技術分野切削加工
資本金1,000万円
設立1996年

事業の背景

同社は1996年に独立し、工業用X線検査装置のメカ部分の設計・製作を中心に、OEM先へ製品を供給してきた。2009年にはXYテーブルの回転精度を±40ミクロンから±10ミクロンへ高め、現在は±2ミクロンを実現している。リーマンショックで売上げが半減したことから、自社製品の開発に取り組む必要が生じた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信リーマンショックで売上げが半減し、OEM先からの受注に頼る状態から抜け出すため、顧客ニーズをくみ取った自社製品の開発が必要だった。
  • 新製品・新技術自動車用アルミ鋳物部品や樹脂成形品の非破壊内部検査にはX線CTが理想的だが、装置価格が高く検査時間も長いため、量産ラインの全量検査に使えるものがなかった。

やったこと

自社開発の4インチIIカメラ用CTスキャナ(FX100BASIC)を基に改造を行った。①ハマホト製の小焦点高出力X線発生器(マイクロフォーカス110kV)を搭載し、機械的なマッチングを実施した。②パーキンエルマー製のCMOSフラットパネル撮影カメラ(FPDカメラ)を搭載し、機械的なマッチングを実施した。③さらに動的CT撮影、CT高速演算、水平CTに加えてオフセットCTを可能にした。

  • 検査測定小焦点高出力X線発生器マイクロフォーカス110kVCMOSフラットパネル撮影カメラFPDカメラ
  • ソフト動的CT撮影・CT高速演算ソフト

新しい製品・サービス:量産ライン全量検査用高速X線CTスキャナ

事業の効果

試作した装置は、検査時間が20~50秒、検査部品サイズが直径200mm・高さ200mm、部品全体を同時に観察でき、部品搭載重量は8kg、検査分解能は0.2~0.3mmとなった。販売可能価格は1500~2500万円を想定している。これにより自動車用アルミ部品や樹脂部品の全量非破壊内部検査が可能になり、量産ラインに導入できるCTとして日本初(世界初)の装置となった。他社で10年以上かかる開発を3年で完了したことも成果である。

今後の展望

今年前半に大手自動車部品メーカーへの納入を実現する予定である。

事業者の声

量産ライィンに導入できるCTは日本初 (世界初) 。他社で10年以上かかる開発を 3 年で駆け抜けてきました。 補助金がなかったら 2年は開発が遅れていたと思う

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

北海道平成24年度

装着型高照度光照射装置の開発

睡眠習慣の改善や季節性感情障害の緩和を目的に、装着型高照度光照射装置「ルーチェグラス」を開発した。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。