ものづくり補助金平成26年度製造業和歌山県

立形マシニングセンタの導入で製造時間の短縮に一定の成果新たな市場開拓も目指す

株式会社 South wind

成果対応可能な最大寸法 1,000mm→1,500mm

この事例のポイント

  • 自動車業界では新車種の立ち上げでリードタイムが短縮され、金型・パーツ単体で求められる精度・品質が高度化している。
  • 高速加工を実現し高品質なパーツを提供できる加工システムを構築するため、立形マシニングセンタを導入した。
  • 対応可能な最大寸法 1,000mm→1,500mm。立形マシニングセンタの導入により、1500mmまでの大型品に対応でき、段取りの手間が減って製造時間が短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 South wind
所在地和歌山県 和歌山市
業種生産用機械器具製造業
技術分野デザイン,精密加工,製造環境,測定計測
従業員数4人
資本金3,000万円
設立2015年

事業の背景

2015年に大手メーカーで金型製作の経験を積んだ代表が設立した、従業員4人の金型・金型関連品の製造会社である。主な事業はプレス金型パーツと樹脂金型の設計・製作で、プレス金型パーツは大手自動車メーカー向けが多く、樹脂金型はプリンターやロボットアーム、産業機器の外枠向けなど幅広い業種に納めている。販売は商社経由が大半で、様々な業界から引き合いがあり、自動車業界の新車種の立ち上げでは納期が日々短縮されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度自動車業界では新車種の立ち上げでリードタイムが短縮され、金型・パーツ単体で求められる精度・品質が高度化している。
  • 品質・精度100分の2mm以下の精度と、これまでより大きい枠の製造が求められるようになった。
  • 生産能力従前のマシニングセンタは高精度な製品に対応しにくく、1000mmを超える大型のものは段取りが多く手間がかかっていた。
  • コスト・採算工作機械の加工スピードが年々上がるなか、コスト低減のために加工時間の短縮が避けられない課題となっていた。

やったこと

高速加工を実現し高品質なパーツを提供できる加工システムを構築するため、立形マシニングセンタを導入した。導入した機械には機上測定ツール(3次元センサ)が搭載されており、寸法保証値をより正確な測定データで提供できるようになった。以前は1000mmを超える大型品の段取りに手間がかかっていたが、導入後は1500mmまで対応できるようになり、時間短縮の効果があった。低価格でも品質水準を落とさずに納品できる体制を、導入機械の活用で強化した。

加工機立形マシニングセンタ
検査測定機上測定ツール(3次元センサ)

事業の効果

  • 対応可能な最大寸法 1,000mm→1,500mm

立形マシニングセンタの導入により、1500mmまでの大型品に対応でき、段取りの手間が減って製造時間が短縮された。機上測定ツールで寸法を数値で示せるようになり、製品精度の向上を得意先に示せるようになった。対応できる受注の幅が広がり、得意先からの評価と新たな引き合いにつながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    従前のマシニングセンタの課題から導入した経緯は読めるが、過去の取組との一貫した戦略位置付けまでは示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手メーカーでの経験や低価格で品質を落とさない強み、メンテナンス体制の評価は読み取れるが、市場動向との対比は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    1000mm超の大型品の段取り時間が1500mmまで対応可能になり時間短縮の効果があったと具体的に書かれ、課題と解決の関係が読み取れる。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    時間短縮に一定の成果とあるが、付加価値額や賃上げの目標値や数値は書かれておらず、わずかにうかがえる程度。

  • 事業を進める体制3

    代表が大手メーカーで金型製作の経験を積み、従業員も高い技術力を持つとあり、体制の一端は読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    寸法保証値を正確な測定データで提供でき得意先の安心感につながるなど、選ばれる理由の一部は読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    今後の販路開拓や工場増設の必要性は触れられているが、遂行方法やスケジュールは具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    金型製造の分野で、高精度の福祉・医療分野の樹脂成形金型に携わる点は読めるが、高付加価値化の水準は数値で示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    自動車業界の新車種立上げ対応やサプライチェーン貢献がわずかにうかがえるが、国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数字は書かれておらず、わずかにうかがえる程度。

  • イノベーションへの貢献2

    立形マシニングセンタに3次元センサの機上測定ツールを搭載した点はうかがえるが、先端デジタル技術の活用としての位置付けは薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    和歌山市の企業で海外協力工場と国内仕上げを組み合わせる点は読めるが、地域の経済成長への貢献は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は販路開拓を進める予定である。受注を拡大するには工場の増設・新設が避けて通れず、工作機械設備も日々進歩しているため、近いうちに新たな設備投資が必要になると予想される。

事業者の声

日々、時間短縮を進めていくことで価格競争力をさらに高めていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。