ものづくり補助金平成24年度長野県

3Dレーザースキャナー測量並びに3Dプリンターを活用したプラスチックキット開発

株式会社ピーエムオフィスエー

この事例のポイント

  • 市販の雪かきはウェルドラインに力がかかり、強い力を加えると割れてしまう製品が多かった。
  • 3Dレーザースキャナーで構造物を測量し、その測量データを基に3Dプリンターで原型を製作した。
  • 3Dレーザースキャナー測量と3Dプリンターを組み合わせることで、構造物の細部まで忠実に再現したプラスチックキットの原型を作れるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ピーエムオフィスエー
所在地長野県 諏訪市
業種プラスチック製品製造業
技術分野位置決め
従業員数21人
資本金3,000万円
設立2000年

事業の背景

株式会社ビピーエムオフィスエーは2000年に創業し、自動車やカメラの精密部品の金型設計・製作を中心に手がけてきた。リーマンショックで受注が激減したため、2009年からキャラクターホビー事業を始めた。現在はこの「PLUM」ブランドの事業が売上の半分を占めるまでに成長している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度市販の雪かきはウェルドラインに力がかかり、強い力を加えると割れてしまう製品が多かった。

やったこと

3Dレーザースキャナーで構造物を測量し、その測量データを基に3Dプリンターで原型を製作した。より高精度なプラスチックキットの開発を目指し、ディテールを忠実に再現する工法を検証した。この工法を用いて諏訪大社のプラスチックキットを製作し、2016年諏訪御柱祭の土産品として売り出す計画を立てた。測量データは使用できなかったが、ディテールは忠実に再現できた。

新しい製品・サービス:3Dレーザースキャナー測量と3Dプリンターを用いた高精度プラスチックキット(諏訪大社のキットを含む)

事業の効果

3Dレーザースキャナー測量と3Dプリンターを組み合わせることで、構造物の細部まで忠実に再現したプラスチックキットの原型を作れるようになった。工数削減にもつながった。この工法で諏訪大社のキットを製作し、御柱祭の土産品として売り出す計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    2000年創業で自動車・カメラ部品の金型設計を手がけ、リーマンショック後にキャラクターホビー事業へ転換した経緯が書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    金型設計・製作と生産技術を活かし新商品を作れる強みがあると述べられ、同業他社との違いも示されている。

  • 課題の認識と解決2

    受注激減という課題とホビー事業の売上が半分を占めるまでに成長した結果は書かれているが、具体的な計画数値は示されていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    デザイン・原型は東京、金型は諏訪、生産は国内と中国に分担する体制が書かれているが、人数や事務体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    キャラクターホビーの製品特性や出来映えの良さが人気の理由として挙げられ、価格が高いことも課題として述べられている。

  • 事業化までの道筋2

    諏訪大社のプラスチックキットを2016年諏訪御柱祭の土産品として売り出す計画があると書かれているが、スケジュールの詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    高精度なプラスチックキットは出来映えの良さで評価され、同業他社と差別化できる点が書かれているが、市場の普及度に関する記述はない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    諏訪市・塩尻市・岡谷市などの地域活性化事業に取り組み、地元キャラクターによるまちづくりを進めている点が書かれている。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    3Dスキャナー測量と3Dプリンターを組み合わせた高精度なプラスチックキット製作工法が示されており、デジタル技術の活用が読み取れる。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    諏訪市の地元キャラクターを使い、諏訪大社の土産品を作るなど地域の特性を活かした事業であることが具体的に書かれている。

今後の展望

今後は自動車パーツの企画開発を、キャラクターホビー部門と並ぶもう1本の柱にしたいと考えている。

事業者の声

「ホビーブームはいつか下火になる。でも、地元キャラクターなどによる元気なまちづくりの取り組みはブームで終わりませんから」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

千葉県平成24年度

DNA断片化装置の試作開発

圧力方式の装置を試作し、プランジャーで押し上げる速度を無段階に制御して、その押し上げ力で断片化サイズを調整できる構造を持たせた。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。