ものづくり補助金平成24年度福島県

3D造形システムによる試作品の短納期製作

株式会社北日本金型工業

成果横幅150〜170mm

この事例のポイント

  • 自社製品の試作品を開発するには、企画やアイデアを形にする試作品を本製品と引けをとらない水準で、短い納期で作る必要がある。
  • 3D データから直接製品を造形する3D造形機(プリンター)を導入し、金型・成形の工程を省いて試作品を製作できるようにした。
  • 横幅150〜170mm。3D造形機の導入により金型・成形工程を省き、試作品を短納期で製作できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社北日本金型工業
所在地福島県 会津若松市
業種プラスチック製品製造業
技術分野金型

事業の背景

当社は会津若松に根ざし、プラスチック金型の設計・製作から成形、組立・印刷までを一貫して行っている。BtoC商品の開発や企業の柱となる自社製品の開発を目指していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術自社製品の試作品を開発するには、企画やアイデアを形にする試作品を本製品と引けをとらない水準で、短い納期で作る必要がある。
  • 納期・工程介護用ロボットの開発製品は、検証と改善を速いサイクルで繰り返す必要があるが、射出成形による試作では納期がかかりすぎる。
  • コスト・採算3D造形品は切削加工品に比べて価格が高く、コスト面の問題を解決する必要がある。

やったこと

3D データから直接製品を造形する3D造形機(プリンター)を導入し、金型・成形の工程を省いて試作品を製作できるようにした。CADデータと造形機用ソフトとの互換性の確認、造形プロセスの学習、熱溶解積層法の仕組みの習得を進め、導入時の課題を一つずつクリアした。勘合部品との嵌め合いは多少のズレはあるものの問題なく組み付き、寸法も射出成形品と大きな相違がなく、試作品として十分通用するレベルに達した。外観は造形材料を微細に積層するため成形品にはまだ及ばないが、後工程の磨きで対応できると考えている。また、会津大学准教授の呼びかけで地元企業4社と水田除草用自走小型ロボットの構想を立ち上げ、横幅150〜170mm、重量500g以下の試作機を完成させた。

新しい製品・サービス:水田除草用自走小型ロボット

事業の効果

  • 横幅150〜170mm
  • 重量500g以下

3D造形機の導入により金型・成形工程を省き、試作品を短納期で製作できるようになった。製作後の修正対応にも力を発揮し、新たな事業展開や射出成形・金型への仕事の誘導、売上向上につながると期待している。寸法は射出成形品と大きな相違がなく、試作品として十分通用するレベルとなった。自社製品の開発では水田除草用自走小型ロボットの試作機を完成させ、除草効果も認められた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の金型・成形一貫体制を生かし自社製品開発を目指すと書かれ、過去の取組との関連は読めるが経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    一貫生産体制という自社の強みにはふれるが、市場動向や競合に対する優位性の記述はわずかにうかがえる程度。

  • 課題の認識と解決3

    試作品の納期短縮と検証速度の課題は認識されているが、高付加価値化や成長につながる計画の具体的数字は書かれていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    造形機の操作やソフト互換性を学習し課題を一つずつクリアしたと書かれ、人材面の体制は読めるが具体性が薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    介護用ロボット開発での試作サンプル需要という顧客像は書かれるが、選ばれる理由や需要の裏付けは限定的。

  • 事業化までの道筋3

    造形品と射出成形品の寸法や外観の課題と磨き工程での解決方針は書かれるが、中長期のスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    3D造形による試作品の短納期製作という取組はうかがえるが、分野の普及度や高付加価値化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    介護施設向けロボット開発や水田除草ロボットの共同構想など地域企業連携の記述はあるが、国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    3D造形と自走小型ロボットの試作など先端的な取組は読めるが、サプライチェーンへの貢献や数値的な効果は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    ロボット開発や自社製品への展開がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は書かれていない。

  • 地域経済への波及3

    会津若松の地元企業として一貫生産を行い、地元大学や企業と連携した点は読めるが、雇用や経済成長への効果は示されていない。

今後の展望

水田除草用ロボットは付加価値のある実用品の製造へ挑戦を続ける。

事業者の声

常にお客様と社会発展の為に努力しなければ成らない

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。