ものづくり補助金平成24年度長野県

金属加工部品表面仕上げ(バフ研磨)自動化装置の開発

株式会社つばくろ電機

この事例のポイント

  • バフ研磨工程は作業者の熟練度に頼っており、人材が不足している。
  • バフ研磨の工程を自動化するため、3D画像処理技術とロボット化、当社のプログラミング技術を組み合わせた。
  • バフ研磨の自動化により、作業者の熟練度や金属粉による作業環境の問題を解消し、人材不足への対応を目指している。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社つばくろ電機
所在地長野県 松川村
業種生産用機械器具製造業
技術分野切削加工
従業員数60人
資本金1,000万円
設立1973年

事業の背景

同社は制御盤や配線盤の製作から始まり、省力化生産設備の設計・製造へと事業を広げてきた。リーマンショックの際は1年間ほとんど仕事がなかったが、その時期に自社製品の開発に取り組んだ。海外移転が進む中、日本に残って高付加価値のものづくりを目指し、2009年の展示会に6軸2関節ロボットを活用した拭取・表面貼付装置を出品した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力バフ研磨工程は作業者の熟練度に頼っており、人材が不足している。
  • 人手・技能金属粉などによる作業環境の悪影響があり、業者も減少している。
  • 納期・工程業者減少により納期が遅れ、品質の確保も課題となっている。

やったこと

バフ研磨の工程を自動化するため、3D画像処理技術とロボット化、当社のプログラミング技術を組み合わせた。作業環境を守るため、装置内をクリーンな環境に保つ構造とした。金属加工部品の表面仕上げ(バフ研磨)自動化装置を開発・設計・製作し、完成させた。

新しい製品・サービス:金属加工部品表面仕上げ(バフ研磨)自動化装置

事業の効果

バフ研磨の自動化により、作業者の熟練度や金属粉による作業環境の問題を解消し、人材不足への対応を目指している。納期遅れや品質確保の課題の改善も狙いとしている。装置を販売することで、金属部品市場での新規顧客の獲得と市場の活性化につなげる計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の電気技術を強みに制御盤から省力化設備へ事業を広げたと書かれ、一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    溶着技術やお客様の要望に応える独自性が強みとして書かれるが、市場動向との関係や競争優位の根拠は具体的に示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    バフ研磨の人材不足・業者減少による納期遅れや品質確保の課題が明示され、自動化装置で解決する方向は読み取れる。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    30代半ばの技術者が中核を担う体制や、大学新卒を自前で育ててきた点が書かれ、体制はうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    バフ研磨は作業者の熟練度や金属粉による環境悪化が課題で、クリーン環境の自動化装置として製品価値は示されるが顧客ターゲットは曖昧。

  • 事業化までの道筋2

    2009年の展示会出品からの取組や平成24年度の開発経緯はうかがえるが、中長期のスケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    バフ研磨の自動化装置を新規顧客獲得の対象とし、市場の活性化を目指すと書かれるが、普及度や高付加価値化の数値は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地元の高校や高専のインターンシップを活用し、地元からの雇用に力を入れていると書かれ、地域雇用への貢献がうかがえる。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    ロボットと画像処理技術を組み込んだ装置開発を目指し、ロボット関連が全体の8割を占めると書かれ、デジタル技術の活用がうかがえる。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    海外移転が進む中で高付加価値のものづくりを目指し国内に残ったと書かれ、構造転換との関連がわずかにうかがえる。

  • 地域経済への波及2

    安曇野の地域で地元雇用に力を入れていると書かれ、地域の特性を活かした経済効果はわずかにうかがえる。

今後の展望

ロボットと画像処理技術を組み込んだ装置の開発を目指し、ロボット関連装置の受注を急速に伸ばしている。今後は主力に育つ分野として期待している。

事業者の声

もしまたリーマンのような状況が起きても、仕事があり、売上げは落ちても利益が出る体質づくりをしているつもり。それこそ人材の強化には力を入れていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。