ものづくり補助金平成24年度長野県

新たな米粉製粉技術の開発による小型製粉機の事業化

カンリウ工業株式会社

成果低コスト(約1/5)

この事例のポイント

  • 米の消費量が減る中で米粉の需要が広がっておらず、米粉製粉機はプラント化された高価な製品が主流だった。
  • 硬質材加工会社の協力を得て、新しい米粉製粉技術を開発し、小型製粉機の量産試作機を作った。
  • 低コスト(約1/5)。新しい製粉技術の米粉製粉機は、従来のプラント型製品に比べて低コストで省スペースになり、早期事業化につながって市場獲得が…

事業者のプロフィール

事業者名カンリウ工業株式会社
所在地長野県 塩尻市
業種一般機械器具製造業
技術分野繊維加工
従業員数41人
資本金9,000万円
設立1925年

事業の背景

同社は小型精米機市場で全国約30%のシェアを持つ。主力は各種精米機と白米計量機などの周辺機器で、売上げの約25%を肥料散布機などが占める。食生活の変化で米の消費量は年々減り、現在約9割を輸入に頼る小麦の1割を米粉に代替えできれば約50万トンの需要が見込める。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力米の消費量が減る中で米粉の需要が広がっておらず、米粉製粉機はプラント化された高価な製品が主流だった。
  • コスト・採算個人農家向けに低コストで省スペースな米粉製粉機が求められていた。

やったこと

硬質材加工会社の協力を得て、新しい米粉製粉技術を開発し、小型製粉機の量産試作機を作った。高精度なNC旋盤を導入して切削加工技術を高度化し、臼部分を石臼に近い形状に仕上げた。金属に石臼の特殊な切り込み形状を再現した。新しい製粉技術を先ずはモニター機として市場に投入する体制を整えた。

新しい製品・サービス:新たな米粉製粉技術による小型製粉機(量産試作機)

事業の効果

  • 低コスト(約1/5)
  • 省スペース(約1/3)

新しい製粉技術の米粉製粉機は、従来のプラント型製品に比べて低コストで省スペースになり、早期事業化につながって市場獲得が見込まれる。米粉の需要拡大と食糧自給率の向上に貢献する体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の精米機事業と特許技術「環流式」に言及し、ニッチ製品として製粉機を位置付けているが、経営戦略上の明確な位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    全国約30%の小型精米機シェアや、石臼形状をNC旋盤で再現する技術力など自社の強みが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    米消費減少と小麦の約9割輸入という課題認識はあるが、高付加価値化や成長につながる計画の具体性は薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    低コスト(約1/5)、省スペース(約1/3)という数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    高精度NC旋盤の導入と体制が整ったとあるが、人材や事務処理能力への言及は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    個人農家・消費者向けで米粉需要拡大を狙うこと、コンパクトで価格を抑えた点は書かれているが、ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    モニター機としての市場投入と早期事業化は書かれているが、スケジュールや課題解決方法の詳細は不明。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    米粉製粉機は普及していないプラント化された高価な製品が主流とされ、低コストの小型機で新市場を狙う点が具体的。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    食糧自給率向上や約50万トンの需要見込みなど社会的意義が書かれているが、雇用や波及効果の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    低コスト約1/5、省スペース約1/3と数字があるが、補助金投入額に対する付加価値増加の記述はない。

  • イノベーションへの貢献2

    NC旋盤による切削技術高度化は述べられているが、デジタル技術やサプライチェーン貢献への言及は乏しい。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    塩尻市の本社所在地は書かれているが、地域特性を活かした雇用創出や成長牽引の記述は読み取れない。

今後の展望

モニター機を先に市場投入し、早期の事業化と市場獲得を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。