ものづくり補助金平成24年度岐阜県

真空パックの自動化・カスタマイズ化による迅速対応とバリエーション展開

株式会社ヨコチュー

成果キューブ型の処理能力 33個/時間→250個/時間

この事例のポイント

  • 主食需要の分散により米離れが進んでいる。
  • 小袋用全自動ガス充填包装機HP-500を導入し、手作業で生産してきたキューブ型に加え、手作業では困難だった平袋を加えて2種類について袋のサイズや容量の異なるサンプルを作成した。
  • キューブ型の処理能力 33個/時間→250個/時間。機械化により真空パックの処理能力が大きく向上し、キューブ型は7.5倍になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ヨコチュー
所在地岐阜県 羽島市
業種各種商品卸売業
技術分野鋳造
従業員数15人
資本金1,000万円
設立1950年

事業の背景

米の卸売業を60余年営み、量販店や飲食店に米を販売してきた。米の市場価格は生産状況や季節によって変わり、経営が左右されていた。平成24年に米を四角い形に真空個包装したギフト・記念品向け「CUBE米」を開発し、この事業の拡大を目指していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑主食需要の分散により米離れが進んでいる。
  • 生産能力米の市場価格の変動に経営が左右されない商品づくりが必要である。
  • 新製品・新技術未開拓分野への米の販売促進が課題である。
  • 生産能力真空パック商品を効率的に量産できる体制が必要である。

やったこと

小袋用全自動ガス充填包装機HP-500を導入し、手作業で生産してきたキューブ型に加え、手作業では困難だった平袋を加えて2種類について袋のサイズや容量の異なるサンプルを作成した。機械の操作性と真空パックした米の品質を検証した。導入後はキューブ型の処理能力が1時間に33個から約250個になり、平袋は振動を加えた成形により1個あたり約18秒で均一な真空パックを作れるようになった。試作では平袋の真空米150gに当社の宣伝をデザインして配布した。

加工機小袋用全自動ガス充填包装機 HP-500

新しい製品・サービス:防災・アウトドア向けの耐熱性チャック付き袋による「一人米!」

事業の効果

  • キューブ型の処理能力 33個/時間→250個/時間
  • 1個あたり約18秒で作成できるようになった

機械化により真空パックの処理能力が大きく向上し、キューブ型は7.5倍になった。平袋も均一な真空パック化が可能になり、サイズ違いの商品バリエーションを増やせるようになった。ノベルティ用途の「コメーシャル」などギフト・ノベルティ業界へ参入し、オリジナル商品「一人米!」を開発して好評を得ている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    米卸として60余年、CUBE米の開発から拡大する流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは事例に明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    市場価格に左右される経営課題と、ギフト・ノベルティ業界への参入という方向性は書かれているが、競争優位の根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    米の市場価格への依存という課題を認識し、1時間33個から約250個への処理能力7.5倍向上など具体的な成果も示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    処理能力7.5倍、1個約18秒、オリジナル商品「一人米!」など具体的な数字と成果が示されるが、賃上げや付加価値目標の数値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ギフト・ノベルティ向けに平袋の宣伝性や持ち帰りやすさを示し、顧客ターゲットと選ばれる理由が具体的に読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    平成24年から28年の段階的な取組とテスト経過は読み取れるが、遂行方法や課題解決の詳細な計画は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    真空米のギフト分野は一般的に普及した分野とは言えないが、高水準の高付加価値化を示す記述は乏しい。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    東日本大震災を機に防災・非常食商品を開発し、新たな分野への販売体制を整えた点は読み取れるが、波及効果の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    処理能力7.5倍という生産性向上は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    機械化による均一な真空パック化は読み取れるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    防災・アウトドア・ノベルティ分野への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    岐阜県の米「ハツシモ」を扱う地域性はうかがえるが、地域の経済成長への牽引は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。