ものづくり補助金平成24年度静岡県

視覚再現カメラを利用した、対象物の色ならびに質感の定量化判定装置

有限会社パパラボ

この事例のポイント

  • 開発当初に想定した医療分野では採用が思うように進まず、事業として成立しない状況が続いた。
  • カメラ方式の二次元色彩計を開発し、カメラで測定対象物をとらえて画像データとして処理する方式とした。
  • 化粧品メーカーに採用されたことで行き詰まりを脱し、日系メーカーからも注文が入るようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社パパラボ
所在地静岡県 浜松市
業種業務用機械器具製造業
技術分野組込みソフトウェア
従業員数6人
資本金300万円
設立2001年

事業の背景

パパラボは平成13年設立のベンチャー企業で、加藤誠社長は光電子デバイスメーカー勤務時代に計測用カメラや医療機器の開発を担当していた。同社のコア技術は、人が目で見た色を正確に再現する視覚再現カメラで、静岡大学の下平研究室が開発した視覚全色域カメラの技術を応用したものである。現在の色彩測定では分光色彩計が主流だが、狭い測定範囲の平均値を数値化する方式のため、柄やメタリック塗装には適さないとされる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信開発当初に想定した医療分野では採用が思うように進まず、事業として成立しない状況が続いた。
  • 品質・精度現在主流の分光色彩計は、柄模様や自動車のメタリック塗装の色彩を正確に測定できなかった。
  • 人手・技能工業製品の色彩検査は目視によるためバラツキがあり、検査結果を計測値やデータで比較できなかった。

やったこと

カメラ方式の二次元色彩計を開発し、カメラで測定対象物をとらえて画像データとして処理する方式とした。フレーム構造を採用し、覆面パネルを取り外せば生産ラインに組み込めるようにした。撮影した画像の色情報を分析し、校正するソフトも新たに開発した。面全体の色情報に加えて画像としての情報も保存でき、測定を重ねることでデータベースの構築も可能にした。

新しい製品・サービス:カメラ方式の二次元色彩計

事業の効果

化粧品メーカーに採用されたことで行き詰まりを脱し、日系メーカーからも注文が入るようになった。自動車業界では樹脂部品と鋼板の微妙な色の差を測定する色合わせ装置や塗装のインライン検査に採用が広がった。色彩検査を数値化したことで経験や勘に頼らず評価でき、品質の安定化に貢献する。印刷業界の検査装置としての用途も期待されている。

今後の展望

印刷業界の検査装置としての用途も有望だという。食品パッケージの印刷品質を高いレベルに維持する面でも貢献できると期待されている。

事業者の声

最初に採用してくれたのは外資系化粧品メーカーだった

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。