ものづくり補助金平成24年度静岡県

プレス機械のデジタルサーボ化による、加工技術の向上と工程短縮(低コスト化)

株式会社ミズノテック

成果絞り加工の工程数 3工程→1工程

この事例のポイント

  • リーマン・ショックの影響で生産量が激減し、海外向けの部品が出荷できない状況になった。
  • ものづくり補助金を活用し、加圧能力110トンのサーボプレス機を導入した。
  • 絞り加工の工程数 3工程→1工程。サーボプレス機を保有していることを知った顧客から相談や試作依頼が増え、新たな受注を獲得できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ミズノテック
所在地静岡県 静岡市
業種一般機械器具製造業
技術分野金属プレス加工
従業員数30人
資本金1,000万円
設立1963年

事業の背景

ミズノテックは照明器、エンジン、ナンバープレート向けなど自動車関連部品を主力に手がけている。リーマン・ショックの直撃を受け、リーマン・ショック前に10億円近くあった売上高は半分以下にまで落ち込み、苦しい経営環境が続いた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力リーマン・ショックの影響で生産量が激減し、海外向けの部品が出荷できない状況になった。
  • 新製品・新技術プレス加工の新しい受注案件の引き合いがあったが、プレス機械が導入から30年以上経って老朽化しており、設備更新が必要だった。
  • コスト・採算設備更新に必要な資金がなく、借入による投資は受注の見通しが立たず回収の保証もないため踏み切れなかった。

やったこと

ものづくり補助金を活用し、加圧能力110トンのサーボプレス機を導入した。サーボプレス機はサーボモーターで駆動し、速度、位置、加圧力を任意に設定できるため、加工の自由度が高く、高精度化や加工時間の短縮が可能である。主力の藤枝工場にある5台構成の自動プレスラインの先頭工程に設置した。導入後は、旧プレス機では切断できなかった厚い板材を加工できるようになり、従来3工程必要だった絞り加工が1工程で済むようになった。

  • 加工機サーボプレス機加圧能力110トン

事業の効果

  • 絞り加工の工程数 3工程→1工程

サーボプレス機を保有していることを知った顧客から相談や試作依頼が増え、新たな受注を獲得できた。厚い板材の加工や絞り加工の工程短縮が可能になり、省人化や金型の長寿命化にもつながった。リーマン・ショックから順調に立ち直り、売上高は約6億円まで回復した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    プレス技術で照明器などの部品を手がけ、サーボプレス機の導入は既存のプレス事業の延長にあると読めるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    サーボプレス機導入後に顧客から相談や試作依頼が増え新たな受注を得たとあり、長年のプレス技術による信頼が強みとして示されている。

  • 課題の認識と解決3

    リーマン・ショック後の売上半減という課題に対し、新たな加工依頼への対応を進めたことは読めるが、高付加価値化の数値目標などは書かれていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売上高が約6億円まで回復したとあるが、付加価値額や賃上げの目標値、その実現可能性は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    社員が力を合わせて新たな加工依頼に取り組んでいるとあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    サーボプレス機による高精度化や工程削減の効果、顧客からの試作依頼の増加が示され、選ばれる理由の一端がうかがえる。

  • 事業化までの道筋2

    電子基板を溶着したサブアセンブリ納入の依頼に対し専用機導入が必要とあるが、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    サーボプレス機は平成12年ごろから普及が進んだとあり、一般的な普及段階として新市場性は強くうかがえない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    1工程で済むようになった絞り加工や金型の長寿命化など効果は示されるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    電子基板の溶着によるサブアセンブリ納入という新しい取り組みがうかがえるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明記されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    静岡県の企業であることは示されるが、地域の特性を活かして雇用や地域経済を牽引する内容までは読み取れない。

今後の展望

今後も補助金など支援制度を活用して設備導入を行い、積極的に新分野に挑戦して新たな受注獲得につなげたいとしている。

  • 目標:現在では約6億円まで売上高が回復した

事業者の声

投資しなければチャンスはつかめず、前進はない

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。