熱風装置付加キュポラ溶解による高強度鋳鉄の生産プロセス強化
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃
三恵プラスチックス株式会社
| 事業者名 | 三恵プラスチックス株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県 愛知県岡崎市 |
| 業種 | 輸送用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 金型 |
| 従業員数 | 41人 |
| 資本金 | 1,400万円 |
| 設立 | 1964年 |
同社は国内大手自動車用ランプメーカーに樹脂成形のインナーレンズなどを供給する自動車用ランプ部品の専業メーカーで、肉厚・透明レンズの成形に強みを持つ。導光タイプのランプが増えており、7ミリから10ミリの肉厚導光レンズを受注して伸ばしている。肉厚レンズは5年前ほどから増加傾向にあり、現在は売上の4割弱を占める。
抱えていた課題
やったこと
平成25年9月に約900万円でCAEソフトを導入し、試作用の解析を始めた。CAEで射出成形時の樹脂の流れ方や圧力のかかり方をシミュレーションし、どちら側にどれだけ反るかを事前に把握して、不具合を抑えられるデザインに設計変更できるようにした。シミュレーションには冷却回路などの数や位置といった金型の構成要件をすべて入力する手間がかかるため、社員を育成してCAEを使いこなせるようにした。平成26年9月からは量産でもCAE解析技術を使えるようにした。平成27年夏には愛知県岡崎市に新工場を建設し、工場面積を旧工場の約2倍の2300平方メートルに拡大した。肉厚の導光レンズ専用として型締め力350トンと450トンの成形機2基を新たに導入した。
CAEにより反りの向きや程度をデータで把握し、顧客へ製品形状や肉厚の変更を提案できるようになった。これにより製品設計の初期段階から関わり、受注を獲得できる確率が高まった。取引実績のないランプメーカーからも引き合いが来るようになり、社長は営業力が増したと手応えを感じている。今後は肉厚レンズを中核製品として比率を高める計画である。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
CAEを供給先任せから自前化して上流へ進む方針で、肉厚レンズ比率を4割弱から7〜8割へ引き上げる目標を示している。
競合でCAEを導入する中小企業はほとんどなく、7〜10ミリの肉厚導光レンズ対応を差別化の強みとしている。
反りをCAEで事前把握し、形状変更や肉厚低減を顧客に提案して受注確率を高める課題解決の方向が読み取れる。
肉厚レンズ比率を7〜8割に引き上げる数値目標はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
CAEを使いこなせる社員を育成し、平成26年9月から量産で活用できる体制にしたと書かれている。
肉厚・透明レンズの成形に強みがあり、顧客へ形状や肉厚を提案できる点が選ばれる理由として述べられている。
平成25年9月の導入、26年9月の量産活用、27年夏の新工場建設と時系列で進め方が示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
成形が難しい5ミリ超の肉厚品に対応し、肉厚レンズは薄いレンズより付加価値が高いと説明されている。
自動車用ランプを国内大手メーカーへ供給する点はうかがえるが、経済波及効果や雇用創出への言及は見当たらない。
CAE導入で歩留り向上、コスト低減、短納期化を目的に掲げるが、投入額に対する効果の数値は書かれていない。
CAEによる反り予測を顧客の設計段階で活用し、サプライチェーンの上流から関与する点が読み取れる。
導光タイプのランプが増えているという市場変化に合わせ、肉厚導光レンズへ進出している点が読み取れる。
愛知県岡崎市で工場を移転し面積を拡大したと書かれるが、地域の雇用や経済成長への効果は述べられていない。
肉厚の導光レンズの需要は今後も増えるとみており、売上に占める肉厚レンズの比率を現在の4割弱から2017年6月期に7〜8割へ引き上げる方針である。
肉厚レンズの比率を高めていきたい
公式の事例集より(原文のまま)
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃
導入した粉体静電ガンは、粉状の塗料を帯電させて静電気で対象物へ効率良く塗装する設備で、塗装ガンの噴霧で行き届かない場所にも回り込んで付着す…
効果:ブロッキング廃棄塗料 800kg/年→100kg/年
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%